【今回のラインナップ】

 

✅ UDアルメリア 退場者を出すもウエスカに快勝し、暫定ながら直接昇格圏の2位に浮上

✅ SDウエスカ 新監督初陣を飾れず、数的優位も活かせず痛恨の敗戦

✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ ホームの不振脱却を懸け、サラゴサとの大一番へ

✅ レアル・サラゴサ インスアの古巣帰還と、即完売のレトロユニフォームが話題に

✅ レーシング・サンタンデール 首位を独走、リーグ最強の攻撃陣に「水牛」も復帰

✅ レアル・スポルティング・ヒホン 「クラブの日」チケット値上げ問題でサポーターと決裂

✅ CDカステリョン レトロユニフォーム即完売の裏で、3連敗と不振のどん底

✅ クルトゥラル・レオネサ デ・ラ・バレラ体制未勝利、残留圏まで7ポイントのビハインド

✅ マラガCF 直接昇格圏へ肉薄、代表招集による主力離脱をどう乗り切るか

✅ カディスCF 新監督の初陣勝利の勢いそのままにマラガを迎え撃つ

✅ UDラス・パルマス 前節の痛恨の逆転負けからスポルティング戦で再起を図る

✅ アルバセテ 劇的勝利の勢いを持ち込み、首位レーシングに挑む

✅ ミランデス カディスに敗戦し、次節はコルドバ戦を控える

✅ コルドバCF ダニ・レケナが30年ぶりとなるU-21スペイン代表招集の快挙

 

■【UDアルメリア】

 

アウェイのエル・アルコラスで行われた第31節でSDウエスカに1-3で快勝し、デポルティーボを抜いて暫定ながら直接昇格圏の2位に浮上した。首位レーシング・サンタンデールを猛追している。ルビ監督率いるチームは、前半にロピの放ったシュートの跳ね返りをレオ・バチスタンが押し込んで先制。直後にVARでハンドの疑いが確認されたが、無事にゴールが認められた。その後同点に追いつかれたものの、ミゲル・デ・ラ・フエンテが相手GKピーニャとの1対1で倒されてPKを獲得。VARの介入を経て判定が覆り、これをセルヒオ・アリバスが冷静に沈めて勝ち越しに成功した。後半開始早々、レオ・バチスタンが相手のプリードを踏みつけてしまい、VARの末に一発退場となるアクシデントが発生。プロキャリア302試合でわずか2度目の退場という珍しい事態で数的不利に陥った。しかし、10人になったことで逆にカウンターの切れ味が増し、パトリック・ソコのラッキーなアシストからロピがGKダニ・ヒメネスの頭上を抜く華麗なループシュートを決めて試合を決定づけた。 (via AS)

 

■【SDウエスカ】

 

ホセ・ルイス・オルトラ新監督のデビュー戦となったホームでのUDアルメリア戦だったが、1-3で敗れて初陣を白星で飾ることはできなかった。残留ラインからわずか3ポイント差という危機的状況が続いている。前半にダニ・オヘダがエリア外からの見事なシュートで同点ゴールをマークし、スタジアムに希望をもたらした。さらに、将来的にアルメリアへの加入が内定しているキャプテンのホルヘ・プリードがカリージョの落としからネットを揺らした場面もあったが、これはオフサイドの判定で取り消される不運に見舞われた。後半は相手に退場者が出たことで約30分間にわたって数的優位に立ったものの、引いて守る相手を崩し切れず、逆にカウンターから致命的な3失点目を喫して沈んだ。 (via MARCA)

 

■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】

 

前節のセウタ戦の勝利で一時2位に浮上したものの、アルメリアの勝利により暫定3位で本拠地リアソールでのレアル・サラゴサ戦を迎える。アントニオ・イダルゴ監督のチームは、恥骨炎から復帰したジェレマイ・エルナンデスを無理させずベンチスタートさせる見込みだ。守備陣は野戦病院と化しており、負傷のミゲル・ロウレイロ、累積警告5枚目で出場停止のダニ・バルシア、さらに水曜日に手術を受けたメジャが欠場する。そのため、シモ・ナバーロが右サイドバックに入り、CBにはルーカス・ノウビとアルナウ・コマス(今季ラス・パルマス戦と前節セウタ戦の後半でコンビ結成)、左サイドにクアグリアータを並べる4バックが予想されている。中盤の構成変更でリキ・ロドリゲスが復帰する可能性もあり、前線はストイチコフと前節結果を出したビル・ンソンゴが名を連ねる予定だ。チームはアウェイでリーグトップの30ポイントを稼ぎ出している一方で、ホームでは14試合で6勝4分4敗の22ポイントと苦戦。ホームとアウェイの勝ち点差はリーグ最悪の「-8」となっている。前回のグラナダ戦(0-2敗戦)ではファンからブーイングを浴びたが、今回はピーニャスやリアソール・ブルースなどの熱狂的なサポーターによるチームバスの大歓迎が予定されており、ホームの不振払拭を目指す。 (via SPORT)

 

■【レアル・サラゴサ】

 

現在降格圏の20位に沈んでおり、残留ラインまで4ポイント差と非常に苦しい状況にあるが、ダビド・ナバーロ新監督の就任後は2連勝と息を吹き返している。リアソールでの大一番で注目を集めるのは、デポルティーボの下部組織出身で2014年の1部昇格に大きく貢献したパブロ・インスアの帰還である。現在はサラゴサの守備の要として君臨しており、スタメン出場が確実視されている。チーム得点王(7ゴール)のケナン・コドロはコンディションに不安を残しているものの、重要な局面での出場が見込まれる。一方で、ケイディ・バレとラリオスが出場停止、バレリー、エル・ヤミク、タチ、グティが負傷欠場と台所事情は極めて厳しい。ピッチ外では、1980年代(フアン・セニョールやルイス・コスタ監督が在籍し、1987年にアヤックスと対戦した時代)をモチーフにした広告なしのレトロユニフォームを99.90ユーロで発売したところ、24時間で800枚を売り上げる大反響を呼んだ。この特別なユニフォームは第35節のコルドバ戦で着用される。 (via SPORT)

 

■【レーシング・サンタンデール】

 

勝ち点59を獲得し、2位に7ポイント差をつけて首位を独走している。ホセ・アルベルト監督に率いられたチームは、本拠地エル・サルディネロでアルバセテを迎え撃つ。リーグトップの62ゴールを叩き出している圧倒的な攻撃力が最大の武器であり、17ゴールで得点ランク上位につけるアンドレス・マルティンと、14アシストに加えて自らも6ゴールを奪っているリーグ最高のアシスト王イニゴ・ビセンテのコンビが躍動している。さらに、10試合にわたって負傷離脱していた「水牛」ことアシエル・ビジャリブレが前節のクルトゥラル・レオネサ戦でベンチ入りを果たしており、今節も起用可能な状態にあることはチームにとって大きなプラス材料だ。 (via Estadio Deportivo)

 

■【レアル・スポルティング・ヒホン】

 

ボルハ・ヒメネス監督率いるチームは昇格プレーオフ圏内を争っており、日曜日にUDラス・パルマスとの対戦を控えている。しかし、ピッチ外の騒動が大きな影を落としている。3月28日(土)21時キックオフのデポルティーボ戦を「クラブの日(Día del Club)」に指定し、ソシオ(年間シート保持者)に対しても大人22ユーロ、シルバー会員17ユーロの追加料金を設定したことでサポーターの怒りが爆発。ダビド・ゲラ副会長らクラブ幹部とサポーター団体「UNIPES」が本拠地エル・モリノンで1時間以上にわたる会談を行ったが、サポーター側が提案した「15ユーロへの値下げ」や「他予算からの補填」を、クラブ側がサラリーキャップへの影響を理由に拒否したことで交渉は完全に決裂した。この結果、「ウルトラス・ボーイズ」などの団体はスタジアムでの応援ボイコットを正式に発表する事態となっている。 (via AS)

 

■【CDカステリョン】

 

スカイファイ・カスタリアでクルトゥラル・レオネサとの一戦に臨む。現在3連敗中で4試合勝利から遠ざかっており、不振のどん底にいる。ピッチ外では、1部リーグに在籍していた1990/91シーズン(エミリオ・イシエルテ、ハビ・バルス、アルフレド・モンフォルトらが在籍)をオマージュしたErreà製のレトロユニフォームを100枚限定で販売し、即完売を記録した。現在のスポンサーに配慮したデザインとなっており話題を呼んだ。地元のポッドキャスト番組「Conexión Orellut」では、現在のチームの不振について、戦術的なミスや昇格への精神的な重圧、肉体的な疲労などが原因として徹底的に議論されている。 (via SPORT)

 

■【クルトゥラル・レオネサ】

 

ルベン・デ・ラ・バレラ監督が就任して以降、いまだに勝利を挙げられていない苦しい状況が続いている。今節はアウェイでCDカステリョンと対戦する。残留ラインからは7ポイント差と大きく引き離されており、降格の危機が現実味を帯びている中で、是が非でも勝ち点3が必要な一戦となる。 (via SPORT)

 

■【マラガCF】

 

勝ち点51を獲得し、直接昇格圏のデポルティーボ(勝ち点52)にわずか1ポイント差に迫る好調を維持している。今節はアウェイでカディスと対戦する。代表ウィーク(ウイルスFIFA)の影響をもろに受けており、アーロン・オチョア(アイルランドU-21代表に初招集)とアドリアン・ニーニョ(スペインU-19代表)が離脱。彼らは第32節のレガネス戦、第33節のアンドラ戦を欠場することになる。しかし、イサン・メリノやチュペテは代表選外となったため起用可能であり、特に今季7ゴールのアドリアン・ニーニョよりもストライカーとしての序列で上回っているチュペテが残ったことは、チームにとって大きな救いとなっている。 (via MARCA)

 

■【カディスCF】

 

セルヒオ・ゴンサレス新監督の初陣となった前節のミランデス戦に見事勝利し、チームは活気づいている。今節はホームに昇格を争うマラガを迎え撃ち、連勝を狙う。 (via SPORT)

 

■【UDラス・パルマス】

 

前節はアルバセテを相手に後半アディショナルタイムに逆転負けを喫するという、非常に痛恨の敗戦を味わった。今節は日曜日にスポルティング・ヒホンと対戦し、立て直しを図る。 (via SPORT)

 

■【アルバセテ】

 

前節はラス・パルマス相手に後半アディショナルタイムで劇的な逆転勝利を収め、チームの士気は最高潮に達している。この勢いを持ったまま、今節は首位を独走するレーシング・サンタンデールに挑む大一番となる。 (via SPORT)

 

■【ミランデス】

 

前節はカディスに敗北を喫した。次節はコルドバ戦を控えており、巻き返しが求められる。 (via SPORT)

 

■【コルドバCF】

 

イバン・アニア監督率いるチームから、MFダニ・レケナがスペインU-21代表(キプロス戦、コソボ戦)に選出された。コルドバの選手がこの年代の代表に選ばれるのは、1990-91シーズンのラファ・ベルヘス(後のバルセロナ五輪金メダリスト)以来、実に30年以上ぶりの歴史的快挙である。代表合流に伴い、今後のミランデス戦とデポルティーボ戦を欠場する見込みとなっている。 (via SPORT)

 

【本日の総括】

 

第31節を迎え、LALIGA Hypermotionの勢力図は激しさを増している。首位のレーシング・サンタンデールが盤石の強さを見せる一方で、2位争いは熾烈を極めている。UDアルメリアがウエスカを下して暫定2位に浮上したことで、デポルティーボ・ラ・コルーニャやマラガCFとの直接昇格を懸けたプレッシャー合戦がさらに白熱。下位に目を向けると、サラゴサが新監督のもとで復調の兆しを見せている一方で、ウエスカやクルトゥラル・レオネサは泥沼から抜け出せていない。代表ウィークによる主力の離脱や、スポルティングに見られるピッチ外でのサポーターとの軋轢など、各クラブが抱える課題をいかに乗り越えるかが、終盤戦の鍵を握ることになる。