【今回のラインナップ】

 

✅ バルセロナ会長選挙、各界の熱視線とレジェンドの徹底した沈黙

✅ 会長選前日の「反省の日」、各候補の過ごし方と警告騒動

✅ クンデの出場時間でセビージャに発生する数百万ユーロのボーナス条項

✅ ペップ・グアルディオラ、優勝争い後退に自嘲「試合前はビールを飲んでいた」

✅ アレクサンドラ・ポップ、女子サッカー界のレジェンドが異例の3部リーグ移籍

✅ アルベロア監督、カンテラーノ大量起用で感無量「安心して死ぬことができる」

✅ エルチェのサラビア監督、大敗後の負傷交代の真相を明かす

✅ 八百長疑惑を乗り越えた元レアル・マドリードDF、不動産ビジネスで成功

✅ 全盲のテネリフェ・サポーター、夢のジャーナリスト活動で壁を打ち破る

✅ 伝説のクラブ「ニューヨーク・コスモス」復活、マルコス・セナが大使へ

✅ ジダンのロッカールームでの知られざる「狂気」の瞬間

✅ 前代未聞の急所攻撃、VAR音声が明かすレッドカードの生々しい裏側

✅ 誤審を2度も未然に防いだVAR、サラゴサ対アルメリア戦の舞台裏

✅ マスケラーノ監督、メッシ温存の裏で抗議による退場処分

✅ フィナリッシマ開催を巡るアルゼンチン代表の狡猾なカレンダー戦略

✅ 野球大国ドミニカでのクラシコ・レジェンドマッチ、熱狂のちピッチ乱入

✅ プレミア最年少弾の16歳、オビ・ミケルが「チートだ」と絶賛の冗談

 

■【バルセロナ会長選挙、各界の熱視線とレジェンドの徹底した沈黙】

 

FCバルセロナの会長選挙がスポティファイ・カンプ・ノウおよび各投票所で行われ、クラブの未来を決める熱気に包まれている。

 

ジョアン・ラポルタは、アレハンドロ・エチェバリアらを伴って投票所に姿を見せ、同じく投票に訪れたセルヒオ・ブスケツやアイタナ・ボンマティを拍手で出迎えた。アイタナは怪我のためア・コルーニャでの試合を欠場しているが、初めての投票権行使に喜びを隠さなかった。

 

『時には怪我にも良いことや前向きな瞬間があるもので、今日がその一つです。ア・コルーニャのチームメイトとは一緒にいられませんが、バルセロニスタにとっての偉大な日にここにいられます。自分の個人的な歴史の中で初めて投票権を行使するのです。本当に素晴らしいことです。到着して、これほど多くの人がいるとは予想していませんでした。このクラブの一員であることを誇りに思います。私がこのクラブに対して抱いている感情は皆さんもご存知でしょうし、ソシオとソシアが誰が会長になるかを決めることができる民主的なクラブなのです。世界中でこのようなことができるクラブはほとんどなく、それが私たちを特別な存在にしています。さて、これからチームメイトの試合を見ます』

 

暫定会長を務めていたラファ・ユステもネクタイ姿で早くから投票に訪れた。

 

『今日はクラブの民主主義が証明される、とても特別な日です。私たちは、最大限のソシオに投票に来てもらいたいと考えています。感情的な一日です。62,000人を収容できるようにスタジアムを開放し、セビージャ戦では彼らがプラスの力をもたらしてくれると確信しています。すべてのクレと一緒に一日を過ごすつもりです』

 

『エンリク・レイナ会長の家族に寄り添います。彼がどこにいようとも、この一日を見守り、セビージャ戦での勝利を彼に捧げることができるようにと願っています』

 

元会長のジョゼップ・マリア・バルトメウも姿を見せた。ラポルタとすれ違う場面もあったが、両者が挨拶を交わすことはなかった。

 

『これは我々を偉大なクラブから区別するものです。民主主義の祭典です。クラブはソシオのものです。我々はそれを祝わなければなりません。今日、多くの参加者があることを願っています。すべてのソシオに来てほしいです。投票権を行使することは非常に重要です。今は投票に来ました。その後、家族で食事をして、それから試合を見ます』

 

『今日は悲しい日でもあります。エンリク・レイナについて話したいです。彼は偉大なバルセロニスタであり、彼の家族にメッセージを送りたいです。彼は素晴らしい人物であり、非常に良くやってくれました』

 

プレキャンディデイトであったマルク・シリアも投票を済ませ、クラブの近代化を訴えた。

 

『私たちが誇りに思うべき民主主義の日です。600キロ離れた場所では、20年間も投票が行われていません。責任を伴う、情熱的な道のりでした。私のチーム全員が一歩前に出て、クラブを近代化したいと考えていました。ソシオとしてここにいることを誇りに思います。次期会長には、透明性、卓越した経営モデル、そしてピッチ外で起きていることに対しても、ピッチ内と同じように私たちが誇りを感じられるようにすることを求めます』

 

バスケットボール部門のシャビ・パスクアル監督も、ケビン・パンター、ユスファ・ファルとともに投票に訪れた。

 

『これは特別なクラブです。私たちは投票によって自分の意見を表現できる幸運に恵まれています。ヨーロッパでは全く異なる所有モデルであり、私たちすべてのソシオと、バルサを愛するすべての人々を価値観で満たしてくれます』

 

一方で、リオネル・メッシは今回の選挙戦において徹底した沈黙を貫いている。マルク・シリアがマイアミに巨大な横断幕を掲げるなど、メッシを巻き込もうとする動きは各陣営から多数あった。候補者の側近やクラブの重鎮から何十通ものメッセージがマイアミのメッシの元に届いたが、過去の選挙で政治利用された経験から、いかなる返信やジェスチャーも行っていない。(via Mundo Deportivo) (via AS) (via SPORT) (via MARCA) (via Esport3)

 

■【会長選前日の「反省の日」、各候補の過ごし方と警告騒動】

 

選挙前日の土曜日は「反省の日(jornada de reflexión)」として規定されているが、両陣営の過ごし方は対照的だった。

 

ジョアン・ラポルタはサガロ(S'Agaró)にある自宅で家族や友人と過ごし、鶏、ヤギ、犬といった動物たちに囲まれてリラックスした時間を過ごした。その後バルセロナに戻り、側近であるエンリク・マシプのパートナーの誕生日ディナーに参加しつつ、レアル・マドリード対エルチェの試合を観戦した。

 

ビクトル・フォントは、選挙活動で忙殺されていた分、妻のエステル・アルナンと3人の子供たち(ヤン、ポル、マックス)とともに地元グラノリェースで家族の時間を大切にした。午後には2000年のピレネー山脈での遭難事故を描いた映画『Balandrau, vent salvatge』を鑑賞し、夜は日本食レストランで寿司を楽しんだ。

 

しかし、この静寂の日に波乱が起きた。ラポルタ陣営が、フォントのプラットフォーム「Nosaltres」から複数のソシオ宛てにメールが送信されたとして選挙管理委員会に苦情を申し立てた。選挙管理委員会は、メール送信に加えてインタビュー記事の公開も反省の日の規定に違反するとして、フォント陣営に警告を発令した。これに対し「Nosaltres」は即座に自己弁護の声明を発表する事態となった。

 

また、数日前に行われたMundo Deportivo主催の伝統的な写真撮影では、両候補の素顔が垣間見えた。スタジアムの芝生の上で、ラポルタがフォントの投票用紙をいたずらで奪おうとし、フォントが「いつもフォントはこうだ」と冗談を飛ばした。ヘディングの競り合いの撮影で、フォントが「全部そっちにボールを投げるじゃないか」と文句を言うと、ラポルタが持ち前の豪快な笑い声を響かせた。最後は固い握手を交わし、互いの健闘を祈っていた。(via Mundo Deportivo) (via SPORT)

 

■【クンデの出場時間でセビージャに発生する数百万ユーロのボーナス条項】

 

ジュール・クンデが負傷により古巣セビージャ戦を欠場する。この欠場の裏には、2022年夏にクンデがセビージャからバルセロナへ5000万ユーロの移籍金で加入した際に結ばれた、特殊なボーナス条項が存在する。

 

クンデが1シーズンのうち60%以上の試合で最低45分間プレーした場合、バルセロナはセビージャに対して年間250万ユーロのボーナスを支払う義務がある。クンデは過去3年間、この条件を常にクリアしてセビージャに利益をもたらしてきた。

 

今シーズン(2025-26)、クンデはすでに34試合で45分以上の出場を果たしている。バルセロナが今後チャンピオンズリーグなどで勝ち進んだ場合、全体の試合数は60試合に達する見込みであり、その60%にあたる「36試合」まであとわずか2試合に迫っている。セビージャ側としては、クンデがあと2試合出場し、再び250万ユーロのボーナスがクラブの金庫に入ることを心待ちにしている状況である。(via AS)

 

■【ペップ・グアルディオラ、優勝争い後退に自嘲「試合前はビールを飲んでいた」】

 

マンチェスター・シティはレアル・マドリードにチャンピオンズリーグで大敗した数日後、プレミアリーグでもウェストハムと1-1で引き分けた。これにより首位アーセナルとの勝ち点差は9に広がり(シティは1試合未消化)、リーグ制覇は非常に厳しい状況となった。

 

試合後、選手たちが直前に勝利したアーセナルの結果を気にしていたか問われたペップ・グアルディオラは、自虐的なトーンでこう答えた。

 

『試合前はビールを飲んでいたから、選手たちのことは見ていないんだ。分からないよ。彼らはウォーミングアップをしていて、私は彼らを見ていない。もちろん、彼ら(アーセナル)が勝たなかった方が良かったけれど、こういうことは起こるものだ』

 

さらに自身の戦術についても容赦なく自己批判を展開した。

 

『ひどいラインナップだった。さあ、ラインナップのことで私を容赦なく批判してくれ。私にはその資格がある』

 

長らくゴールから遠ざかっているハーランドを含め、チームの得点力不足についても言及した。

 

『ええ、ゴールが不足している。サッカーは予測不可能なものだ。全てをコントロールしていても、1回のチャンスで決められてしまう試合もある。私たちは多くのチャンスを作ることができるが、十分に変換できていない』

 

『このグループは、その働きぶりからして記念碑に値するよ。彼らは最後まで戦い、戦い抜いている。しかし、試合を終わらせるためのあの輝きが私たちには欠けているんだ』

 

逆転優勝とレアル・マドリードとの第2戦に向けては、一縷の望みを捨てていない。

 

『ええ、今はより複雑になった。もはや私たちだけの問題ではない。しかし、まだ対戦が1試合残っているし、彼らは私たちのホームに来なければならない』

 

『火曜日はファンと共に楽観的に考えている。現実がどうなるかは後で分かることだが、不可能だと思いながらプレーするつもりはない』

 

また、ロドリも現在のチームの苦境について率直に語った。

 

『(ゴール不足は)今シーズンの傾向のようなものだ。あのアタッキングサードで苦労している。イングランドで「ラストサード」と呼ばれる場所だ。最後のゴールを決めるためのクオリティ。おそらくそれが私たちを大きく苦しめているが、サッカーで最も重要なのはボールをネットに入れることだ』

 

『CLはホーム&アウェーだ。セカンドレグが残っている。自分たちが何を間違えたのかを少し分析し、調整し、そして何よりボールをネットに入れなければならない』

 

そして、噂されるアルゼンチン代表との「フィナリッシマ」についても意欲を見せた。

 

『常に戦いたい。アルゼンチンは今、代表チームという点において世界最高のチームであることを証明しており、倒すべき相手だ。私たちが今、最高であることを証明するための美しい舞台だ』(via SPORT) (via Mundo Deportivo)

 

■【アレクサンドラ・ポップ、女子サッカー界のレジェンドが異例の3部リーグ移籍】

 

ヴォルフスブルクで14年間プレーし、2度のチャンピオンズリーグ制覇や7度のリーグ優勝、オリンピック金メダルを獲得した女子サッカー界の象徴、アレクサンドラ・ポップ(34歳)が、クラブからの契約更新オファーを固辞し、新たな挑戦の場を選んだ。

 

移籍先はなんとドイツ女子3部リーグ(レギオナルリーガ)に所属するボルシア・ドルトムント。2020年に設立されたばかりのチームと2029年夏までの長期契約を結んだポップは、男子トップチームの試合前にスタジアムでファンにお披露目され、熱狂的な歓迎を受けた。

 

『私の心はこのクラブのために鼓動しています。ボルシア・ドルトムントの計画は分かっています。できるだけ早く1部リーグに復帰したいということです。ピッチ外でもサポートを提供したいです。どうすればさらにプロフェッショナル化できるか? インフラストラクチャーの次は何か? 他に何が必要か? こうしたことのために、ピッチ上だけでなく、ピッチ外でも貢献したいのです』(via Mundo Deportivo)

 

■【アルベロア監督、カンテラーノ大量起用で感無量「安心して死ぬことができる」】

 

エルチェに4-1で快勝したレアル・マドリードのアルバロ・アルベロア監督は、試合終了時にピッチに7人ものカンテラ(下部組織)出身選手が立っていたことに感極まった。

 

カルバハル、フラン・ガルシア、ティアゴ・ピタルチに加え、ダニ・ヤニェス、ディエゴ・アグアド、セサル・パラシオス、ゴンサロ・ガルシアといった「ラ・ファブリカ」の若者たちが躍動する姿を見て、アルベロアは胸の内を語った。

 

『今日のような夜の後は、安心して死ぬことができると思う。カンテラーノであり、長年カンテラで過ごした後にトップチームに到達した人間にとって…見てほしい、今ヤニェスとアグアドと話していたんだ。彼らが13歳や14歳の時、私が最初に指導した選手たちだよ。彼らにベルナベウでプレーする機会を与えられたことは、私にとって夢の実現だ』

 

『カルバハルという典型的なカンテラーノに加えて、フラン、ティアゴ、セサル、ゴンサロ…言葉では言い表せない。とても幸せで誇りに思う。ただ起用するだけでなく、彼らがどうプレーしたかが重要だ。私は彼らをうまく教えた。なぜなら、彼らは多大な才能、質、そして個性を示してくれたからだ。素晴らしいニュースだ。そして、彼ら全員が素晴らしいお手本だ』

 

『キンタ・デル・ブイトレ時代のマドリードを思い出させたよ。エミリオ(ブトラゲーニョ)も貴賓席にいて、きっと誇りに思っていたはずだ』

 

また、アルダ・ギュレルが決めた自陣から60メートル以上のスーパーゴールについては手放しで絶賛した。

 

『額縁を持ってきて、絵にしなければならない。前代未聞の出来事だ。素晴らしい。誰もが頭を抱えているのを見たし、私もそうだった。彼がやったことを見るために、チケット代を1回、いや2回、3回と払う価値がある』

 

絶好調のフェデ・バルベルデについても最高の賛辞を贈った。

 

『このままいけば、彼もウーゴ・サンチェスになるだろうね。彼が今持っている自由度でやっていることは、本当に狂気の沙汰だ。彼と日々を共にし、背中でグループを引っ張る姿を見るのは素晴らしい経験だ。彼を祝福し、この調子で続けてほしい』

 

一方で、出場機会が限られている中で腐らずにプレーするフラン・ガルシアへの感謝も忘れなかった。

 

『彼には感謝しかない。プレーしていない時に、彼のように良いトレーニングをし、良い顔を見せ、素晴らしいチームメイトでありプロフェッショナルであることは簡単ではない。継続的にプレーさせていない中で、今の彼のようにプレーするのは非常に難しいことだ。私にも、スタッフにも、チームメイトにも、一度たりとも嫌な顔や態度を見せたことがない。彼のようなフラン・ガルシアがチームに25人いればいいのにと思うよ。そうすれば人生がずっと楽になる』

 

さらに、バルベルデが過去に言及したとされる内部の不穏な空気の噂については、『トップチームの監督になってから、有毒な環境だったことは一度もない』と一蹴した。(via SPORT) (via AS) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

 

■【エルチェのサラビア監督、大敗後の負傷交代の真相を明かす】

 

レアル・マドリードの前に4-1で大敗を喫したエルチェのエデル・サラビア監督は、試合中にブバ・サンガレがカマヴィンガと頭をぶつけて早期交代を余儀なくされたアクシデントについて、ピッチ外の事情を交えて詳細を説明した。

 

『彼はめまいを起こし、恐怖を感じていた。さらに試合前から内転筋に違和感があったので、いくつかの要因が重なって交代を選択した。それでも、ベンチに下がってからは良くなったと言っていたので、心配する必要はないだろう』

 

また、約3ヶ月間勝利から見放され、自身の去就やチーム状況にプレッシャーがかかる中、ファンに対して熱いメッセージを送った。

 

『私は十分な能力を持っている。今は負けるのが好きではないので悲しい。この悪い結果の連続にもかかわらず、私たちがやっていることには大きな価値があると思う。冷戦に考えれば、ここで負ける可能性はあった。私たちは皆団結する必要があるし、土曜日にはスタジアムをいっぱいにしなければならない。そして私たちは、このようなスタジアムに再び来られるように、全てを出し切る必要がある』(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

 

■【八百長疑惑を乗り越えた元レアル・マドリードDF、不動産ビジネスで成功】

 

かつてレアル・マドリードの「ジダネス&パボネス」時代に貴重な戦力として活躍し、チャンピオンズリーグ優勝も経験したラウール・ブラボ。その後コルドバでの奇跡の昇格など波乱万丈のキャリアを送った彼だが、引退後は「オイコス作戦」と呼ばれる八百長・スポーツ賭博疑惑の首謀者の一人として逮捕され、刑務所で一夜を明かすという暗黒期を経験した。

 

事件は最終的に不起訴(アーカイブ)となったが、ブラボは当時の苦悩を赤裸々に語った。

 

『あの時、私はサッカーを憎悪した。なぜなら、まるで疫病神のように扱われるからだ。本当に痛い目に遭った。どうやって1部リーグの選手を2000ユーロや3000ユーロで買収できるというんだ? 非現実的だ。意味がない。彼らは私たちを巻き込んでサーカスを作り上げ、Netflixの映画のようなものを仕立て上げたんだ』

 

サッカー界の汚名と喧騒から離れた現在、彼は故郷のガンディアで、現役時代の貯蓄を元手に不動産ビジネスを展開している。古い物件を買い取り、自らの手でリフォームと内装を手掛け、その過程をInstagramで公開して販売する手法が大成功を収めている。

 

『いくつか家を買い、内装をやり直して売りに出した。どうやら人々の気に入ったようで、売れ始めたんだ』(via SPORT)

 

■【全盲のテネリフェ・サポーター、夢のジャーナリスト活動で壁を打ち破る】

 

テネリフェの熱狂的なサポーターであるルベン・メサ・メンヒバルさんは、全盲という障害を抱えながらもチームの遠征に同行し、スポーツジャーナリストになる夢を追いかけている。

 

セルタ・フォルトゥナ戦が行われたビーゴのバライードス・スタジアムにも駆けつけたルベンさんは、YouTubeチャンネルを開設し、自身のレポートを発信している。彼を支えるのは、スタジアムの状況を克明に伝えるペーニャ(ファンクラブ)の仲間たちだ。

 

『フィールドとスタジアムを楽しむために来たのですが、本当にひどい場所に配置されました。私たちがいた場所からの視界は本当に難しく、まるで鶏小屋にいるような気分でした』

 

『父に美しい試合を楽しんでもらうためにプレゼントしたかったんです。ビーゴで開催されると知った時、二度も考えませんでした。母と兄と一緒に計画を立て始めましたし、美しい経験になりました。父の日への最高のプレゼントです』

 

視覚情報がないにもかかわらず、彼の戦術分析は鋭い。

 

『試合は非常に拮抗していました。前半は私たちが支配し、サイドをうまく使って攻撃を展開しました。アルバロ・セルベラ監督の戦略、ナチョ・ヒルとノエルをスタメン起用した采配は的中したと思います。とても気に入りました』

 

メディア業界の厳しさにも直面しているが、情熱は衰えない。

 

『私は2016年からジャーナリストをしており、それ以前から記事を書いています。しかし、自分のチャンネルを開設したのはほんの数週間前のことです。この職業の状況がいかに厳しいか、痛感しています』(via SPORT)

 

■【伝説のクラブ「ニューヨーク・コスモス」復活、マルコス・セナが大使へ】

 

ペレやフランツ・ベッケンバウアー、ラウール・ゴンサレスが在籍したことで知られるアメリカの伝説的クラブ「ニューヨーク・コスモス」が、USL League One(アメリカ3部相当)で競技への復帰を果たした。

 

かつてコスモスでプレーして現役を退いた元スペイン代表のマルコス・セナが、復活したチームの初戦に立ち会い、クラブのアンバサダー就任に向けて動いていることを明かした。

 

『コスモスが活動を停止した時は本当に悲しかった。ペレ、ベッケンバウアー、ラウール、そしてマルコス・セナがプレーした歴史的なクラブだからね(笑)。今回、彼らが再び参加することになり、私は特権としてこの最初の試合に立ち会い、チームメイトやファンと再会し、2年間楽しんだ街を訪れることができた。クラブは再び安定を取り戻そうとしており、私がクラブのアンバサダーになることも考えていると言ってくれた。私は喜んで引き受けると答えたよ。ビジャレアルの仕事と両立できるなら何の問題もない』

 

ニューヨークでの生活については、唯一の心残りがあるという。

 

『英語についてだけは後悔している。ニューヨークで英語を学ぶのはとても難しいんだ。実際のところ、私の英語は悲惨なもので、コスモスが私に英語をもたらしてくれなかったとだけは言えるよ(笑)。もちろん、それは100%私のせいだ。いつか英語を身につけられるだろうと怠けていたからね』(via AS)

 

■【ジダンのロッカールームでの知られざる「狂気」の瞬間】

 

エレガントなプレースタイルで知られたジネディーヌ・ジダンだが、レアル・マドリードの現役時代にはロッカールームで感情を爆発させることがあった。

 

かつてのチームメイトであるイバン・エルゲラとイケル・カシージャスが、当時のロッカールームでのエピソードを明かす動画がネット上で大きな反響(バイラル)を呼んでいる。普段は温厚なジダンが、ある出来事をきっかけに「火がつき、狂ったようになった…」という知られざる一面が暴露され、ファンに驚きを与えている。(via AS)

 

■【前代未聞の急所攻撃、VAR音声が明かすレッドカードの生々しい裏側】

 

アトレティコ・マドリード対ヘタフェのダービーマッチで、ヘタフェのDFアブカルが、アトレティコのFWアレクサンダー・セルロートの股間(睾丸)をプレーと無関係なところでつねり、一発退場となる珍事が発生した。スペインサッカー連盟(RFEF)が公開したVARの音声には、その生々しいやり取りが記録されている。

 

VAR担当(プリード・サンタナ):『ミゲル、潜在的なレッドカードを評価するためのレビューを勧める。画面の前に着いたら教えてくれ』

 

主審(オルティス・アリアス):(周囲の選手たちを制止しながら)『みんな座ってくれ、頼むから座って、座って』。(VARに対して)『今、画面の前にいる』

 

VAR担当:『よし、状況を説明する。プレーが止まっている時に、アブカル選手が相手のセルロート選手の睾丸を触っている(セルロートが激しく振り払う映像が再生される)。そのために2つのカメラを見せる。1つはSAOT(半自動オフサイド)のカメラ、もう1つは我々が持っているカメラで、この行為が確認できる』

 

主審:『オーケー、ボールがインプレーでないことを見せてくれるか? 頼む』

 

VAR担当からマスターカメラの映像が提示され、プレー外での行為であることが確認される。

 

主審:『よし、見ている。黄色3番の選手にレッドカードを出し、赤白9番の選手に警告を出す。ありがとう』(via Mundo Deportivo) (via MARCA)

 

■【誤審を2度も未然に防いだVAR、サラゴサ対アルメリア戦の舞台裏】

 

レアル・サラゴサがアルメリアを2-0で下した試合で、ダニエル・パレンシア・カバジェロ主審が犯した2度の決定的なミスを、VARルームにいたラウル・マルティン・ゴンサレスが間一髪で救った。その緊迫した音声が公開された。

 

1度目は、アルメリアにPKが与えられたシーン。

VAR担当:『ダニ、PK取り消しの可能性を評価するためのレビューを勧める』

主審:『画面の前にいる。映像を出してくれ』

VAR担当:『彼(ケイディ・バレ)は腕を突いていて、立ち上がろうとした時にボールが手に当たっているのが見える。特別な動きは何も見られない』

主審:『了解した、私も同じものを見ている。腕を突いていて、立ち上がる動作の中で手に当たっている。最初は追加の動きがあるように見えたが、それはないと確認した。PKを取り消し、ドロップボールで再開する』

 

2度目は、サラゴサのゴールがハンドで取り消されそうになったシーン。

VAR担当:『ダニ、ゴールプレーでのハンドが存在しない可能性を評価するためのレビューを勧める』『君が見たような手への接触は存在しないのが確認できる』

主審:『よし、手は常に映っているが、ボールが当たっているようには見えない。したがって、ゴールを認めて再開する』(via SPORT)

 

■【マスケラーノ監督、メッシ温存の裏で抗議による退場処分】

 

インテル・マイアミの指揮官ハビエル・マスケラーノは、CONCACAFチャンピオンズカップの重要な試合に向けて、メジャーリーグサッカー(MLS)のシャーロット戦で大黒柱のリオネル・メッシを完全に休ませる決断を下した。

 

メッシ不在のチームは決定力を欠き、試合は0-0のスコアレスドローに終わった。フラストレーションが溜まる展開の中、マスケラーノ監督はアディショナルタイムにレフェリーへの度重なる抗議を行い、レッドカードで退場処分を受けた。

 

一方で、この試合では元レアル・マドリードのスペイン人DFセルヒオ・レギロンがインテル・マイアミでの初出場を果たしている。(via MARCA) (via Mundo Deportivo)

 

■【フィナリッシマ開催を巡るアルゼンチン代表の狡猾なカレンダー戦略】

 

スペイン代表とアルゼンチン代表が激突する「フィナリッシマ」の開催を巡り、ピッチ外での政治的な駆け引きが激化している。アルゼンチンサッカー協会(AFA)は当初からこの試合に消極的で、「我々に任せてもらえるなら、試合はしない」というスタンスをとっている。

 

中東情勢の影響でカタール・ドーハでの開催案が消滅した後、UEFAはサンティアゴ・ベルナベウでの開催をリークしたが、事前相談のなかったアルゼンチン側は猛反発し、これを拒否。

 

さらに、アルゼンチン側は試合開催日を3月31日(火)に遅らせるという新たなカードを切った。スペイン代表はすでに30日にセルビアとの親善試合を予定しており、27日か28日の開催を求めている。狡猾なことに、アルゼンチンはセルビアに対して「27日か28日に対戦しよう」とオファーを出している。これは、スペインが31日開催を拒否した場合、「試合を拒否したのはスペインだ」と責任を転嫁し、自らが悪者になるのを避けるための策略と見られている。(via MARCA)

 

■【野球大国ドミニカでのクラシコ・レジェンドマッチ、熱狂のちピッチ乱入】

 

野球が圧倒的な人気を誇るドミニカ共和国のサントドミンゴで、FCバルセロナとレアル・マドリードのOBによる初の「レジェンドマッチ」が開催され、2-2の引き分けに終わった。

 

スタジアムは両チームのユニフォームを着たファンで埋め尽くされ、マドリードのファンであるクリスティアン・モレロさんはこう語った。

『サントドミンゴでレジェンドたちがプレーするのは初めてです。もっと頻繁に来てほしいですね。ドミニカ共和国は野球が盛んですが、実際にはサッカーも国に大きな影響を与えており、サッカー場も増えています。このスポーツはここで拡大しているのです』

 

元レアル・マドリードのアグスも、熱狂的な歓迎に驚きを隠さなかった。

『とても美しい経験でした。人々は試合に熱中してくれました。ここに到着して、人々がこのようにサッカーを楽しんでくれるのを見るのは喜びです。ここでは誰もが野球好きなので、簡単なことではありません。これだけの人が私たちと一緒に楽しんでくれるのを見るのは本当に素晴らしいことです。こういう試合は「お祭り」ですが、マドリードとカタルーニャのチームの間には「常にライバル関係が存在する」のです』

 

しかし、試合終盤には熱狂がピークに達し、選手との写真撮影を求める多数の観客がピッチに乱入。試合の結末と終了後のセレモニーが大きな混乱に見舞われるというラテンの国らしいハプニングも起きた。(via Mundo Deportivo)

 

■【プレミア最年少弾の16歳、オビ・ミケルが「チートだ」と絶賛の冗談】

 

アーセナル所属の16歳73日、マックス・ダウマンがプレミアリーグ史上最年少ゴールを記録し、イギリスのサッカー界を騒然とさせている。バルセロナのラミン・ヤマルが持つラ・リーガの最年少ゴール記録(16歳87日)を14日上回る驚異的な早熟ぶりだ。

 

自陣ペナルティエリア手前から約80メートルをドリブルで独走して決めたこのゴールに対し、元チェルシーの解説者ジョン・オビ・ミケルは、若すぎる才能に対する最高の賛辞として、こんな冗談を飛ばした。

 

『あのゴールは有効とされるべきではなかった。マックス・ダウマンはプレミアリーグでプレーするには若すぎる。アーセナルはチートをしている』(via SPORT)

 

【本日の総括】

 

バルセロナの会長選挙は、メッシの徹底した沈黙というピッチ外のドラマを孕みながらも、民主的な盛り上がりを見せました。一方のレアル・マドリードは、カンテラ出身者を大量起用したアルベロア監督の熱い言葉と、ギュレルのスーパーゴールが話題を独占。また、VARの音声公開やペップの自虐的発言、フィナリッシマを巡るアルゼンチンの政治的駆け引きなど、ピッチの裏側で渦巻く感情や思惑が色濃く出た一日となりました。女子レジェンドのポップの3部移籍や全盲のテネリフェ・サポーターの挑戦など、心を打つエピソードも豊富です。