【今回のラインナップ】
✅ FCアンドラ [得点力不足解消なるか、残留に向けたキーマンたち]
✅ ラシン・サンタンデール [A・マルティンが得点王争いを牽引]
✅ UDアルメリア [C・ロナウドの出資と絶好調アリバスの躍動]
✅ デポルティボ・ラ・コルーニャ [自動昇格圏キープも若手CBが出場停止]
✅ レアル・サラゴサ [新監督のもと連勝、SD復帰でカンテラ路線へ]
✅ CDカステリョン [VAR判定に泣く日々、昇格争いに暗雲]
✅ スポルティング・ヒホン [120周年記念の「名声の道」プロジェクト始動]
✅ UDラス・パルマス [36歳主将ビエラが引退撤回へ、3度目の昇格なるか]
✅ マラガCF [カディスとのダービー、因縁の元神童との再会]
✅ カディスCF [新監督のもとでダービーへ、A・コルデロの現状]
✅ レアル・ソシエダB [J・オチエングが月間MVP候補に名乗り]
✅ SDウエスカ [残留を懸けてアルメリアと激突]
✅ CDミランデス [カディスに敗戦]
✅ アルバセテ [劇的ゴールでラス・パルマスから勝ち点奪取]
✅ ADセウタ [デポルティボと対戦]
✅ SDエイバル [アンドラと対戦へ]
■【FCアンドラ】
昨季にプロサッカー界(2部)への復帰を果たしたFCアンドラは、今季は残留を目標に掲げて戦っている。直近のリーグ戦では獲得可能な12ポイント中10ポイントを獲得し、シーズンで最も甘美な瞬間を迎えている。カルレス・マンソ監督率いるチーム内ではこのポジティブな流れを活かし、土曜日のエイバル戦に勝利するための団結が強まっている。好調の要因は守備の安定と失点の少なさにあり、これはゴールキーパーの変更と時期を同じくしている。一方で、勝ち点3を得るためには得点力向上が不可欠であり、改善の余地が残されている。現在チームは合計37ゴールを記録しており、リーグの平均的な数字を維持している。しかし、得点源は一部の選手に偏っており、ラウタロ、ミンス、ビジャエルモサの3人で17ゴールを挙げ、チーム全体のほぼ半数を占めている。6得点のミンスとビジャエルモサがチーム内得点王を分け合っているものの、リーグのトップスコアラーたちには遠く及ばない。センターフォワードのレギュラーであるラウタロは現在5得点にとどまっている。それでも、昨季の終盤に爆発し、プレーオフでの3得点を含むシーズン15ゴールでチームを昇格に導いたラウタロの終盤戦の勝負強さには大きな期待が寄せられている。(via AS)
■【ラシン・サンタンデール】
アンドレス・マルティンが現在18ゴールを挙げており、リーグの得点王(ピチーチ)争いを単独でリードしている。この圧倒的な決定力により、彼は3月のセグンダ月間MVP候補にもノミネートされている。(via AS, Mundo Deportivo)
■【UDアルメリア】
クリスティアーノ・ロナウドがクラブの株式の25%を取得するという衝撃的なニュースが飛び込み、クラブと街全体に大きな熱狂をもたらしている。この投資は、今後5年から10年のスパンでクラブを大きく飛躍させる野心的なプロジェクトの表れと受け止められている。ピッチ内では、セルヒオ・アリバスが30試合で17ゴールと爆発的な活躍を見せており、得点王争いでもトップに肉薄している。彼は2023年夏にレアル・マドリードから加入し、トップリーグからの降格という辛い経験を経て、現在は精神的にも成熟しチームを牽引している。父親になったことも彼のプレーに責任感と安定感をもたらしている。チームは直近のレアル・サラゴサ戦で敗北を喫したものの、現在リーグ2位のデポルティボと同ポイントで自動昇格圏を激しく争っている。金曜日には残留を懸けて必死のSDウエスカと対戦する予定であり、ジョアン・ゴンサルベスSDとルビ監督のもと、1部復帰という唯一の目標に向かって全力を注いでいる。契約は2029年まで残っており、夏の移籍市場でのビッグクラブからの関心も噂されるが、アリバス自身はアルメリアでの昇格のみに集中している。(via MARCA)
■【デポルティボ・ラ・コルーニャ】
現在リーグ2位につけ、自動昇格圏をキープしている。イェレマイのような決定的な個の力を持ち、厳しいシーズンを通して常に上位争いを演じてきた。アントニオ・イダルゴ監督率いるチームは重要な終盤戦を迎えているが、守備陣に不安要素が生じている。23歳のセンターバック、ダニ・バルシアは直近3ヶ月間で出場機会を大きく減らしている。ルーカス・ノウビの台頭とミゲル・ロウレイロの安定したパフォーマンスによりベンチに追いやられていた彼は、ADセウタ戦でわずか5分間出場したものの、焦りからファウルを犯して今季5枚目のイエローカードを受けてしまった。これにより、土曜日のレアル・サラゴサ戦は出場停止となる。足首を捻挫したミゲル・ロウレイロもサラゴサ戦の出場が危ぶまれており、最終ラインのやり繰りが急務となっている。ダニ・バルシアは今季24試合(リーグ20、コパ4)に1752分出場し、1ゴール1アシストを記録しているが、1月のカディス戦での失点関与から評価を落としている。(via AS, SPORT)
■【レアル・サラゴサ】
今季は過去に例を見ないほど困難なシーズンを送っていたが、ダビド・ナバーロ新監督の就任によりカディスとアルメリアに連勝を飾り、残留に向けて大きな自信と活力を取り戻している。守備のリーダーであるパブロ・インスアは、自身の古巣であるデポルティボ・ラ・コルーニャの本拠地リアソールへの帰還を控えている。クラブのフロント陣にも大きな動きがあり、ラロ・アランテギが2028年6月(2年の延長オプション付き)までの契約でスポーツディレクターとして復帰を果たした。フアン・フォルセンの主導のもと、クラブの「アラゴン化」とアイデンティティの回復を目指すプロジェクトが始動している。フラン・グラシアがテクニカルセクレタリーに就任し、ダビド・ナバーロのコーチングスタッフであるネストル・ペレスや、キケ・ガルシアもプロジェクトに加わった。ラロSDはすでにナスティックからジャウメ・ジャルディを獲得する手腕を発揮している。また、冬の移籍市場ではベティスからマウリを獲得している(セビージャのマヌ・ブエノの獲得は土壇場で相手監督マティアス・アルメイダに阻止された)。カンテラ(下部組織)からの選手の流出を防ぐための組織改革も最重要課題に掲げられており、ヘタフェで1部リーグに出場しているU-21スペイン代表のアドリアン・リソについては、300万ユーロでの50%のパス買取オプションが設定されているものの、ヘタフェからの連絡はまだない状況である。ガビを監督として招聘するための取引の一環であったこの移籍や、マルコス・ルナの退団など、才能の流出を止めるためのインフラや制度の改善が急がれている。来季の目標は、どのカテゴリーにいようとも昇格であると明言されている。(via SPORT, Estadio Deportivo)
■【CDカステリョン】
今季のラ・リーガ・ハイパーモーションにおいて、VAR判定によって最も不利益を被っているチームとなっている。StatsSegundaなどの専門データプラットフォームによると、VAR介入による判定の修正により、ゴール取り消しなどネガティブな影響を最も多く受けている。その一方で、VARによってゴールが認められるなどの直接的な利益を得た介入は一度もない。先週日曜日のエル・モリノンでのスポルティング・ヒホン戦でも、ウスマン・カマラの先制ゴール(0-1)がVARの介入により取り消されるという事態が発生した。1つのゴールが昇格やプレーオフ争いの順位を大きく左右する拮抗したリーグにおいて、このような不可解な判定の連続はチームの競争力に深刻なダメージを与えている。連敗の波に飲まれているチームは、心理的な立て直しとピッチ内での結果が急務となっている。(via AS, SPORT)
■【スポルティング・ヒホン】
クラブ創設120周年を記念して、本拠地エル・モリノン通りに「Paseo de la fama(名声の道)」を建設するプロジェクトが、市議会の承認を得てついに本格始動した。アンセルモ・ロペス協会の発案によるこのプロジェクトは、今夏に工事を開始し、年内の完成を目指している。歴史に名を刻む48人のレジェンドたちのプレートが設置される予定であり、キニ、フアネレ、ビジャ、プレシアード、アブラネドIIといったクラブの象徴的な人物たちが顕彰される。ピッチ内では、日曜日の17:30からホームでUDラス・パルマスを迎え撃つ。ラス・パルマス出身のエリック・クルベロにとっても古巣対決となる重要な一戦である。直近ではカステリョン戦を戦い、VARの判定に助けられる場面もあった。(via SPORT, AS)
■【UDラス・パルマス】
ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督率いるチームは、現在リーグ6位につけている。自動昇格圏となる2位のデポルティボ・ラ・コルーニャまではわずか4ポイント差と、昇格の可能性を十分に射程圏内に捉えている。残り12試合(ホーム6、アウェイ6)で8勝を挙げ、勝ち点72に到達することが自動昇格への目安とされている。注目は36歳のキャプテン、ジョナタン・ビエラである。当初は今年6月30日での現役引退を示唆していたが、クラブ史上初となる個人として3度目の1部昇格を成し遂げるため、引退を撤回し契約を2027年6月まで延長する可能性が浮上している。今季は22試合中10試合に先発し、1ゴール(PK)を記録。マヌ・フステルにポジションを奪われつつあるが、ジョーカーとしての存在感は依然として大きい。一方で、試合終盤の失点癖(90分以降に4失点、勝ち点7を喪失)の克服が課題であり、直近のアルバセテ戦でも95分と101分に立て続けにゴールを許して勝ち点を落としている。日曜日のスポルティング・ヒホン戦で勝利し、落ち着きを取り戻すことが求められている。(via SPORT)
■【マラガCF】
土曜日の18:30からJP Financial Estadioにて、カディスCFとの激しいアンダルシアダービーに挑む。この試合は、昨季の1部RFEFからの昇格の英雄である18歳のアントニート・コルデロとの因縁の再会となる。コルデロはナスティック戦の延長122分に昇格を決めるゴールを決めたものの、マラガとプロ契約を結ばず移籍金ゼロでプレミアリーグのニューカッスルへ移籍した。その後ベルギーのウェステルローを経て、現在はカディスにローン加入している。現在のマラガは、ラルビア、チュペ、ダニ・ロレンソ、イザン・メリーノ、ムリージョといったカンテラ出身の若手選手たちがチームの屋台骨を支え、夢に向かって躍進している。特にFWのチュペは今季の活躍が光り、3月のセグンダ月間MVP候補にノミネートされている。(via SPORT, Mundo Deportivo)
■【カディスCF】
セルヒオ・ゴンサレス新監督が就任し、初陣となったCDミランデス戦では見事に勝利を収めた。解任されたガイスカ・ガリターノ前監督のもとでは出場機会を得ていた期待の若手、アントニート・コルデロだが、新監督の初陣では1分も出場機会を与えられずベンチを温めた。土曜日のマラガCFとのアンダルシアダービーでは、彼が古巣を相手にピッチに立つのか、それとも再びベンチから見守るのかが大きな焦点となっている。直近ではレアル・サラゴサに敗北を喫している。(via SPORT)
■【レアル・ソシエダB】
ウイングのジョブ・オチエング(ケニア出身)が驚異的なパフォーマンスを見せ、3月のセグンダ月間MVP候補に堂々のノミネートを果たした。3月にトップチームへの昇格の機会はなかったものの、2部リーグの3試合で4ゴールを記録する大暴れを見せ、チームに貴重な6ポイントをもたらした。彼がいかに今のチームにとって不可欠な存在であるかを示している。(via Mundo Deportivo)
■【SDウエスカ】
激しい残留争いの渦中におり、金曜日には自動昇格圏を争うUDアルメリアとの厳しい一戦が控えている。(via MARCA)
■【CDミランデス】
監督交代に踏み切ったカディスCFと対戦したが、敗北を喫している。(via SPORT)
■【アルバセテ】
UDラス・パルマスとの試合において、驚異的な粘りを見せた。95分にヘフテが、さらに101分にオベングが劇的なゴールを決め、相手から貴重な勝ち点を奪い取ることに成功している。(via SPORT)
■【ADセウタ】
デポルティボ・ラ・コルーニャと対戦し、相手の若手CBダニ・バルシアを退場に追い込む粘り強い戦いを見せた。(via AS)
■【SDエイバル】
土曜日に、現在絶好調のFCアンドラとの対戦を控えている。相手の堅守をどう崩すかが鍵となる。(via AS)
【本日の総括】
デポルティボ・ラ・コルーニャとUDアルメリアによる激しい自動昇格圏(2位)争いがリーグのトピックを牽引している。デポルティボは守備陣の離脱トラブルを抱え、アルメリアはC・ロナウドの資本参加というピッチ外の強力な追い風を受けている。一方で、UDラス・パルマスもビエラの引退撤回と昇格への執念を見せ、上位争いはさらにカオスな展開へ。下位ではレアル・サラゴサが監督交代を機に復活の狼煙を上げ、SDウエスカなどとの残留争いもヒートアップ。残り12試合、全チームが死力を尽くすサバイバルレースから目が離せない。
