【今回のラインナップ】

 

✅ Málaga / Huesca (昇格プレーオフ圏内のマラガと、残留を争うウエスカが激突)

✅ Real Zaragoza (残留確率10%の危機的状況から、新監督と共に奇跡の逆転残留へ)

✅ Sporting de Gijón / CD Castellón (エル・モリノンでの因縁の対決、スポルティングはプレーオフを目指す)

✅ Mirandés / Cádiz (最下位ミランデス、絶対的エース不在で新体制カディスとの大一番へ)

✅ Córdoba CF (ソシエダからのローン移籍ゴティと遅咲きフエンテスが躍動)

✅ Albacete (ジェフテが失言を謝罪し、次節ラス・パルマス戦への決意を語る)

✅ Almería / Racing de Santander (アリーバスとアンドレス・マルティンの熾烈なピチチ争い、アリーバスには海外移籍の噂も)

 

■【Málaga / Huesca】

マラガは現在1部昇格プレーオフ圏内(上位)に位置し、直近のレアル・バリャドリード戦で引き分けたものの、素晴らしいコンディションを維持している。対するウエスカは下位に長期間低迷しており、順位表での状況を好転させるのが難しい状況にある。前節はアルバセテと引き分けており、今節ラ・ロサレダでマラガに勝利できれば精神的な高揚に加え、残留を争うレアル・バリャドリードやレガネス(土曜日に試合)にプレッシャーをかけることができる。この試合は、ウエスカのポルティージョにとって特別な帰還となる。マラガ生まれの彼は、「私のプロになる夢を叶える機会を与えてくれたクラブ」と語り、過去にマラガでリーガ、国王杯、CL合わせて87試合に出場した。ポルティージョは、レアル・オビエド、レアル・ベティス、アルメリア、ヘタフェで1部昇格を経験した「昇格の王」とされているが、今季のウエスカでは予期せぬ展開がない限り昇格は難しい。チームの状況についてポルティージョは、「下位に長期間いるのは簡単ではないが、上手くいかなかったことを修正する時間はまだある」と前を向き、「頭をクリアにして、精神的に強くあり、試合に勝つことだけを考えなければならない」と語った。また、ウエスカは「これまで見せてきた以上の実力があるチーム」と自信を示し、ジョン・ペレス・ボロ監督に対しても「監督は我々の全面的な支持を得ている。全員が同じ船に乗っており、上手くいかないときは全員の責任」とサポートを明言している。

(via Estadio Deportivo)

 

■【Real Zaragoza】

レアル・サラゴサは深刻な降格の危機に瀕している。現在29節を終えてわずか24ゴール(1試合平均0.82ゴール)と得点力不足が致命的であり、AIの予測では現在勝ち点27で下から3番目(降格圏)に沈むチームの残留確率はわずか10%と弾き出されている(直接対決ではクルトゥラル・レオネサを上回っている)。過去28シーズンのデータを見ると、残り13節時点で勝ち点27以下の57チーム中、残留を果たしたのはわずか8チーム(14%)のみである。現在残留ラインのレアル・バリャドリードが勝ち点33であり、サラゴサが残留を勝ち取るためには、残り13試合(39ポイント)で最低でも20ポイント(7勝相当)が必要という「奇跡」が求められている。暫定から正式に就任したダビド・ナバーロ監督は、「私たち全員が絶壁を見ているが、それを飛び越えて目標を達成する姿が見える。常にネガティブに考えることはできない」と力強く語っている。直近のカディス戦での勝利が希望の光となっている。ホームのイベルカハ・エスタディオでの強さを取り戻すことが不可欠であり、監督は「ファンにお願いはしないが、静かなスタジアムではなく、感情を伝えてほしい」と呼びかけている。戦力面では、トニ・モヤ、サイドゥ、バキス、ポマレスが負傷から復帰予定。攻撃陣で唯一結果を残しているのが、今季7ゴール(レガネス戦、レーシング戦でのハットトリック、カディス戦)を挙げ、チームに9ポイントをもたらしているボスニア人FWケナン・コドロである。アルバセテ戦での負傷から復帰しており、彼の献身性は不可欠。彼が不在だった2月は12ポイント中2ポイントしか獲得できず、ルベン・セジェス前監督が解任される事態となった。ダニ・ゴメスは序盤に4ゴールを挙げたものの失速。バキス、ソベロン、アガダらも期待外れに終わっている。ナバーロ監督はソベロンについて「非常に良い条件を備えているが、考えすぎている。クリックが必要」と語り、ケイディ・バレについては「重要だが不可欠ではない。彼がいれば素晴らしいが、いなくても解決策を探す」と述べた。システムは4-4-2を採用し、シンプルなプレーを心がける方針。

(via Sport)

(via AS)

 

■【Sporting de Gijón / CD Castellón】

3月15日(日)21:00、歴史あるエル・モリノンでスポルティング・デ・ヒホンとCDカステリョンが激突する。スポルティングは現在プレーオフ進出圏内を目指しており、ボルハ・ヒメネス監督の下でチーム状態は上向いている。前節アンドラ戦での敗北は痛手だったが、今季平均2万3000人の観客を集めるエル・モリノンでの強さが昇格への鍵となる。カステリョンにとって、エル・モリノンは歴史的な「鬼門」である。これまで1部、2部、国王杯合わせて22回遠征しているが、2勝2分18敗と圧倒的に分が悪い。特に1部では8試合で無得点、最高でも0-0の引き分けで、4-0の惨敗も3度経験している。カステリョンが最後に2部で勝利したのは、2008年1月13日の0-2の試合のみ。また、1961年の2部昇格決定戦では、延長戦を3-3で終えた後、コイントスでスポルティングに昇格を譲ったという苦い歴史がある。一方で、カステリョンにとっての最高の記憶は、1973年の国王杯準決勝である。フアン・バウティスタ・プラネジェスの活躍(第1戦でドブレテ、第2戦でも決勝ゴール)により、スポルティングを破ってクラブ史上唯一の国王杯決勝進出(ビセンテ・カルデロンでの開催)を果たした。スポルティングの元選手オマール・サンペドロは、2007年のカステリョン戦で決めた伝説的なバイシクルシュートで知られており、現在でもSNSで語り草となっている。彼はその後、マノロ・プレシアード監督に「気が狂ったのか?」と言われながらも、出場機会を求めて1部昇格組のスポルティングからカステリョンへ移籍したエピソードを振り返っている。

(via Sport)

 

■【Mirandés / Cádiz】

ミランデスはラ・リーガ・ハイパーモーションの最下位(勝ち点24)に沈んでおり、残留ラインからすでに10ポイントも離されている絶望的な状況にある。アンチョン・ムネタ監督率いるチームは、金曜日にホームのアンドゥバでカディスとの大一番を迎える。ムネタ監督は「全会一致で不可欠な試合。絶対に失敗できない」と背水の陣を強調している。しかし、チームに大打撃となるのが絶対的エース、カルロス・フェルナンデスの欠場確定である。レアル・ソシエダからのローンで加入し、今季リーグと国王杯合わせて11ゴールを挙げている彼は、ミランデスにおける数少ない希望の光だった。カルロス・フェルナンデスは第27節ウエスカ戦で筋肉のトラブルにより27分で交代し、前節セウタ戦を欠場。前々節のブルゴスとの県ダービーでは無理を押して71分間プレーした(試合は敗北)が、その「過労」が祟って今回の欠場となった。アルベルト・マリも長期離脱中である。これにより、昨季所属し、1ゴール1アシストを記録したカディスとの古巣対決は幻となった。対戦相手のカディスは、ガイスカ・ガリターノ監督の退任後、新たにセルヒオ・ゴンサレスが新監督に就任。ムネタ監督は「監督交代は常にチームにプラスアルファをもたらす」と警戒しつつも、「自分たちが両ペナルティエリアでしっかりと戦うことに集中する」と語っている。

(via Estadio Deportivo)

 

■【Córdoba CF】

冬の移籍市場の最終盤にレアル・ソシエダから期限付き移籍(買取オプションなし)で加入したミケル・ゴティが、コルドバCFで絶対的なレギュラーとして躍動している。加入からわずか数ヶ月で6試合に出場し、468分プレー。ゴティ自身は「この2ヶ月間、とても快適で、ロッカールームでも支えられている。プロとしても人間としても非常に良い成長ができている」と充実感を語り、移籍の決断を全く後悔していないと明言した。レアル・ソシエダのペジェグリーノ・マタラッツォ監督も、ゴティの武者修行を支持しており、来季のプレシーズンでトップチーム定着を目指す計画が順調に進んでいる。また、コルドバCFでは29歳にしてプロデビューを果たしたアドリアン・フエンテスが、その爆発力で今季10ゴールを記録し、セグンダで最も注目される選手の一人となっている。彼はクロアチアのイストラ(アラベス所有)での経験を経て、タラソナで16ゴールを挙げた後、コルドバで長年の夢を実現させた。

(via Estadio Deportivo)

(via AS)

 

■【Albacete】

アルバセテのジェフテ・ベタンコルが、先日のラジオ番組「カデナSER」での発言を巡り、ファンに謝罪する事態となった。彼は国王杯でレアル・マドリード相手に2ゴールを挙げ、大金星の立役者となったが、インタビューで「そのゴールをラス・パルマスでのプレーと交換したい」という趣旨の発言をしたことで、アルバセテの周囲を騒然とさせた。木曜日の記者会見でジェフテは、「アルバセテを指して言ったわけではない。マドリードからのゴールは絶対に交換しないし、あれは夢だった。ラス・パルマスのファンかと聞かれたからそう答えただけだ」と釈明。「言葉を誤解したファンには謝罪する。ここでとても幸せだし、常にアルバセテを第一に考えている」と忠誠心を強調した。週末に行われるそのラス・パルマス戦に向けては、「ゴールを決めて勝ち点3を持ち帰る意気込みだ。ゴールを決めたら、相手に敬意を欠かない限り、自分のファンと一緒に祝うのは普通のことだ」と宣言した。ルイス・ガルシア監督率いるラス・パルマスのポゼッションを警戒しつつ、ジェフテ自身はストライカー(アレックス・ルビオ)の後ろのポジションでプレーすることに心地よさを感じており、「フィジカル的には今季最高の状態」と自信を見せている。ピチチ争いに名を連ねるアグス・メディナも所属している。

(via Estadio Deportivo)

(via MARCA)

 

■【Almería / Racing de Santander】

今季のセグンダ・ディビシオンのピチチ(得点王)争いは、セルヒオ・アリーバス(アルメリア)とアンドレス・マルティン(レーシング・サンタンデール)による熾烈な一騎打ちとなっている。アリーバスは現在29試合に出場して17ゴールを記録し、単独トップ。直近のアルバセテ戦でもゴールを挙げた。彼は15試合でゴールを決めており、驚異的な安定感を誇る。一方のアンドレス・マルティンは28試合で16ゴール。カステリョン、カディス、コルドバ戦で3度のドブレテ(1試合2得点)を記録しているが、警告累積による出場停止があった隙にアリーバスに首位を明け渡した。この2人に加え、レーシングのアシエル・ビジャリブレやアルメリアのエンバルバ、アルバセテのアグス・メディナ、デポルティボのザカリア・エダチュリ、スポルティングのドゥバシン、ブルゴスのクーロ・サンチェスなども一時的にランキング上位に顔を出している。ピチチ争いをリードするアリーバスには、海外クラブが熱視線を送っている。特にスポルティング・デ・ポルトガルが獲得に乗り出しており、すでに2000万ユーロのオファーを提示したと報じられている。しかし、アリーバスの契約解除金は4000万ユーロに設定されている。さらに、保有権の50%を持つレアル・マドリードや、一部の権利を買い取ったとされるクリスティアーノ・ロナウドの存在、そしてジョルディ・クライフが率いるアヤックスも獲得に動いているため、夏の移籍市場での大規模な争奪戦は避けられない状況である。

(via MARCA)

 

【本日の総括】

熾烈な昇格争いと過酷な残留争いが交錯し、セグンダの勢力図はかつてないほどの混沌を見せている。1部昇格プレーオフ圏内を走るマラガやスポルティング・デ・ヒホンが着実に歩みを進める一方で、残留確率10%と追い込まれたレアル・サラゴサや、最下位でエースを欠くミランデスなど、下位チームにとっては一戦一戦がクラブの存続を懸けた死闘となっている。さらに、アリーバスとアンドレス・マルティンによるハイレベルな得点王争いは、個人の栄誉にとどまらず、国内外のメガクラブを巻き込む巨大な移籍市場の火種へと発展している。残り10〜13節、ピッチ上のすべてのプレーが来季の運命を大きく左右する。