【今回のラインナップ】
✅ マラガCF [狂気の逆転劇でホーム最強を証明し自動昇格圏へ肉薄]
✅ SDウエスカ [アウェイで痛恨の逆転負けを喫し監督は解任危機]
✅ UDラス・パルマス [自動昇格へ王手、ヘセが古巣アルバセテ戦へ]
✅ アルバセテ・バロンピエ [残留へ必勝、ラス・パルマスファンのヘフテに注目]
✅ スポルティング・デ・ヒホン [ホームで多彩な攻撃を見せ4ゴールの快勝]
✅ CDカステリョン [不可解なVAR判定に大激怒、退場者も出し大敗]
✅ レアル・サラゴサ [新監督のもと残留へ前進、ロベル・ゴンサレスが躍動]
✅ ブルゴスCF [堅守でエイバルを完封しプレーオフ圏へ前進]
✅ SDエイバル [圧倒的に支配するもホーム連勝ストップ]
✅ FCアンドラ [GKオウォノの神セーブ連発で敵地から貴重なドロー]
✅ グラナダCF [先制するも追いつかれホームで痛いドロー]
✅ レアル・バジャドリード [残留争いの直接対決で劇的なアディショナルタイム弾]
✅ CDレガネス [土壇場で沈み、試合後には選手とファンが激しく衝突]
✅ カディスCF [新監督初陣を見事な勝利で飾る]
✅ クルトゥラル・レオネサ [痛い敗戦で勝ち点27に留まる]
✅ CDミランデス [カディスに敗北し低迷続く]
■【マラガCF】
後半アディショナルタイムに3ゴールが生まれる狂気の試合を制し、ウエスカに5-3で逆転勝利を収めた。直近7試合で6勝目を挙げ、ホーム最強を証明するとともに、自動昇格圏まであと1ポイントに迫っている。前半30分にPKで先制を許したが、ダビド・ラルビアの同点弾とアドリアン・ニーニョのPKで逆転に成功。後半にはカルロス・プガとイザン・メリノの連携からホアキン・ムニョスのゴールで突き放した。終盤にウエスカの反撃に遭い一時同点に追いつかれそうになるも、途中出場のカルロス・ルイス・チュペテがダニ・ヒメネスを越える見事なボレーとカウンターからの追加点でセンセーショナルな2ゴール(今季14ゴール目)を叩き込み、決着をつけた。フアンフラン・フネス監督は「シュート数は相手の倍だった。バジャドリード戦の教訓を活かし、最後まで集中を切らさなかった選手たちを称えたい」と手応えを口にしている。現地評では、アルフォンソ・エレーロの2度の好セーブやハビ・モンテロの中盤でのデュエル勝利、ホアキン・ムニョスの圧倒的なスピードと1ゴール1アシストの活躍が高く評価された。一方、ダニ・サンチェスが3ヶ月の離脱から復帰を果たしたものの、左SBのラフィタが負傷交代するアクシデントもあった。また、後半アディショナルタイム(90+10分)には、ウルトラス席から相手選手への唾吐き行為が発生し、主審がプロトコル第1段階を発動して試合が1分間中断。前節のボトル投げ込み事件による部分無観客試合の警告に続き、さらなる処分が懸念されている。(via MARCA) (via SPORT) (via AS) (via Mundo Deportivo)
■【SDウエスカ】
マラガとのアウェイ戦で3-5の逆転負けを喫した。フランシスコ・ポルティージョのカウンターを起点にチャンスを作り、オスカル・シエルバのPKで先制したものの、守備陣が耐えきれずに崩壊。88分にホルヘ・プリード、95分にアルバロ・カリージョがゴールを奪い一時は1点差に迫る粘りを見せたが、最後は力尽きた。これで今年のアウェイ戦6試合でわずか1ポイントの獲得にとどまり、アウェイ最弱の烙印を押されている。順位は降格圏に沈んだままで、残留ラインまで3ポイントの差がある。ホン・ペレス・ボロ監督は就任後17試合で16ポイント、直近4試合で1ポイントのみと極度の不振に陥っており、解任の危機に直面している。指揮官本人は「自分には状況を好転させる力がある」と続投に強い意欲を示しているが、周囲のプレッシャーは極限まで高まっている。(via AS) (via SPORT) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)
■【UDラス・パルマス】
エスタディオ・カルロス・ベルモンテでのアルバセテ戦を控え、現在勝ち点48でプロモーション圏内に位置している。自動昇格となる1部直行までわずか1ポイントに迫っており、この試合で3連勝を狙う。ルイス・ガルシア監督は「このカテゴリーでは2週間で天国から地獄へ落ちる」と気を引き締め、負傷中のヘレミア・レコバを除くほぼ全選手が起用可能であるという「幸せな悩み」を抱えている。注目は、今夏にフリーで1年契約にて復帰したヘセ・ロドリゲス。ここまで29試合中20試合に出場(先発11)し、6ゴール2アシストでチーム内得点王タイの活躍を見せている。6月30日で契約満了を迎えるが、現時点でクラブからの延長オファーは届いていない。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)
■【アルバセテ・バロンピエ】
ホームでのUDラス・パルマス戦に臨む。現在勝ち点36で、降格圏を脱出するために勝利が急務となっている。コパ・デル・レイでレアル・マドリードを撃破した際に見せた、縦に速いトランジションとペナルティエリア内での厚みのある攻撃が最大の武器。注目は、オリンピアコスから買い取りオプション付きでレンタル加入中のグランカナリア出身FWヘフテ・ベタンコル。今季公式戦10ゴール(リーグ6、コパ4)を挙げており、リーグ戦のみのトップであるアグス・メディナとアントニオ・プエルタスの7ゴールを凌ぎ、チーム内得点王として君臨している。彼は熱烈なラス・パルマスファンであることを公言しており、「マドリー戦の2ゴールをラス・パルマスでプレーすることと交換したい」「夢はラス・パルマスでプレーすること」と語るほどだが、この試合では「アルバセテのエンブレムのためにゴールを祝う」とプロとしての誓いを立てている。なお、アルバセテが買い取りオプションを行使しない場合、来季はギリシャに戻ることになる。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)
■【スポルティング・デ・ヒホン】
ホームのエル・モリノンでカステリョンを4-1で粉砕した。フアン・オテロが42分と76分に2ゴールを奪う大活躍を見せ、アンドレス・フェラーリ(47分)、パブロ・ガルシア(89分)もゴールラッシュに加わった。ギジェ・ロサスの積極的な折り返しやブリアン・オリバンの関与など、多彩な形から決定機を創出し、終始試合の主導権を握り続けた。(via Mundo Deportivo)
■【CDカステリョン】
スポルティング・ヒホンに1-4で大敗し、後味の悪い結果となった。カラのPK(32分)で一時はリードを奪ったものの、65分にジェレミー・メロがレッドカードで一発退場となり、数的不利から守備が崩壊した。さらに、パブロ・サンティアゴの完璧なフリーキックからウスマン・カマラが頭で合わせたゴールが、VARの介入によって取り消されるという大論争が勃発。アルベルトのオフサイドと判定されたが、彼はボールに一切触れておらず、GKの視界も遮っていなかった。この不可解な判定に対し、クラブやファンは「完全な強奪」と大激怒し、ボブ・ブルガリス会長も「ルールの解釈が完全に混乱している」と強い不満を表明している。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
■【レアル・サラゴサ】
アルメリアに1-0で勝利し、勝ち点を30に乗せて20位に浮上した。降格圏のウエスカまで1ポイント、残留圏のレガネスまで4ポイント差に迫っている。セジェス前監督の解任を受けて就任したダビド・ナバーロ新監督は、わずか2試合で残留ラインとの差を半分に縮める手腕を発揮。しかし、アルメリア戦後の記者会見前にマイクが入っていることに気付かず「アルメリアの記者はいないのか?あいつらそんなに偉いのか?」と発言してしまい、後日「アドレナリンによる私的な会話だった」とSNSを通じて公式に謝罪する一幕もあった。冬の移籍市場でNECナイメヘンからレンタル加入したロベル・ゴンサレスが80分に左足で決勝ゴールを決め、MOMに輝いた。彼の保有権の40%を持つベティスは、将来の売却益を大いに期待している。また、同じくベティスが10%の保有権を持つマウリ・メンサーもサラゴサで主力として定着している。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)
■【ブルゴスCF】
難攻不落のイプルーアでエイバルと0-0で引き分けた。ラミス監督率いるチームは強固なミドル・ローブロックを形成し、エイバルのホーム連勝記録を6でストップさせる大健闘を見せた。GKカンテロが相手の決定的なシュートを何度も好セーブで防ぎ、クリーンシートの立役者となった。後半にはダビド・ゴンサレス、リサンコス、イニゴ・コルドバらがカウンターから相手ゴールを脅かすなど、単なる守備的な戦いにとどまらないパフォーマンスを披露。プレーオフ圏内進出に向けて、非常に価値のある勝ち点1を獲得した。(via MARCA) (via Mundo Deportivo)
■【SDエイバル】
ホームでブルゴスと0-0で引き分け、イプルーアでの連勝記録が6で途切れた。圧倒的にボールを支配し、ハビ・マルトンやアドゥ・アレスが決定機を迎えたが、相手GKの牙城を崩せなかった。ベニャト・サン・ホセ監督は後半にジョン・バウティスタやガリードを投入して攻撃の活性化を図ったものの、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。(via MARCA) (via Mundo Deportivo)
■【FCアンドラ】
アウェイでグラナダと1-1の引き分けに持ち込んだ。22分に不運な形で先制を許したが、直後の27分にイマノルのミドルシュートで同点に追いついた。カルレス・マンソ監督のチームは高い位置からのプレスで主導権を握り、オラバリエタの絶妙なループシュートがネットを揺らしたが、物議を醸す判定でゴールが取り消された。終盤にはGKオウォノが相手の直接FKをスーパーセーブで防ぐなど、決定的な働きを見せて勝ち点1を死守した。(via Mundo Deportivo)
■【グラナダCF】
ホームでFCアンドラと1-1で引き分け、勝ち点36となった。22分にホセ・アルナイスのシュートが相手選手に当たって軌道が変わり先制に成功したが、わずか5分後に同点弾を許した。後半は押し込む時間帯が続いたものの、相手GKの好守に阻まれ、勝ち点3を取りこぼす結果となった。(via Mundo Deportivo)
■【レアル・バジャドリード】
残留争いの直接対決となったレガネス戦を3-2で制し、勝ち点36に到達した。セルジ・カノスとマルコス・アンドレのゴールで優位に進め、一度は同点に追いつかれたものの、後半アディショナルタイムにフアンミ・ラタサが劇的な決勝ゴールとなるヘディングを叩き込んだ。フラン・エスクリバ監督のもと、土壇場での圧倒的な勝負強さを見せつけた。(via Estadio Deportivo)
■【CDレガネス】
バジャドリードとの死闘の末、2-3で敗れた。シセとドゥクのゴールで二度追いつく粘りを見せたが、後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫した。試合後、アウェイ席に駆けつけた約600人のファンとフアン・クルスが口論になる事態が発生。昨夏の降格後に給与増額で契約を延長しながら、今季1アシストのみと低迷する同選手に対し、ファンが不満を爆発させた。パコ・ロペス監督の後任としてイゴール・オカ監督が就任したが、最近15ポイント中2ポイントしか獲得できておらず、勝ち点34で降格の危機が現実味を帯びている。(via Estadio Deportivo)
■【カディスCF】
セルヒオ・ゴンサレス新監督の初陣となったミランデス戦で見事に勝利を収め、降格の危険から一歩遠ざかった。(via SPORT)
■【クルトゥラル・レオネサ】
ラシンに敗戦し、勝ち点27から伸ばすことができなかった。厳しい残留争いが続いている。(via SPORT)
■【CDミランデス】
カディスに敗れ、勝ち点24のままと低迷から抜け出せていない。(via SPORT)
【本日の総括】
LALIGA Hypermotionは、昇格争いと残留争いの両極端で劇的なドラマが交錯する結果となった。マラガの狂気の大逆転劇とラス・パルマスの安定した戦いぶりが、自動昇格圏の勢力図をさらに熾烈なものにしている。一方で、残留争いは混沌を極めており、レガネスやウエスカといったかつて1部を経験したクラブが深刻な危機に瀕し、ファンと選手の衝突や監督の解任危機など、ピッチ内外で重苦しい空気が漂っている。不可解なVAR判定に泣いたカステリョンやアンドラの例もあり、残り少ないシーズンにおいて1つの勝ち点、1つの判定がクラブの命運を左右する極限の戦いが続いている。
