【今回のラインナップ】

 

✅ アトレティコ・マドリード グリーズマンの退団と後継者探し、オブラクの負傷とパウ・ナバロへの関心

✅ レアル・ソシエダ 久保建英が2ヶ月ぶりに練習復帰、マタラッツォ監督の躍進とエルストンドらの去就

✅ ヘタフェ ボルダラス監督が2試合のベンチ入り禁止処分、次節は主力2名も出場停止に

✅ バレンシア ギド・ロドリゲスの契約延長が最優先事項に、新スポーツディレクターの捜索も進行中

✅ レアル・ベティス EU外枠の課題とカイキ・ブルーノ獲得戦略、小児病棟へのユニフォーム寄付活動

✅ セルタ・デ・ビーゴ フェラン・ジュグラの絶好調とヒラルデス監督の大胆な起用法、5選手が代表合流

✅ アスレティック・ビルバオ 5月8日に会長選挙を実施、新監督候補と契約満了4選手の去就決断へ

✅ RCDマジョルカ ヴァリエントとムリキがW杯欧州予選プレーオフでクラブの同僚対決へ

✅ レバンテUD マティアス・モレノが残留への強い決意を表明、カルロス・エスピのゴール量産が原動力に

✅ レアル・オビエド クラブ創設100周年の盛大な祝賀とペラエス会長の長期ビジョン、アルマダ監督の続投明言

 

■【アトレティコ・マドリード】🐻🌳

アントワーヌ・グリーズマンのシーズン終了後のオーランドへの移籍が確定し、マテウ・アレマニーSDを中心に後継者探しが本格化している。候補リストには、アレックス・バエナ(本命だが機能しきれていない)、ティアゴ・アルマダ、ユベントスと3200万ユーロ以下で交渉可能なニコ・ゴンサレス、アデモラ・ルックマン、アレクサンデル・セルロート、絶対的エースのフリアン・アルバレス、引き抜きが困難なラウタロ・マルティネス、ストラスブールで20ゴールを挙げたホアキン・パニチェリ、レバークーゼンの20歳イブラヒム・マザ、PSGからの獲得が難しいイ・ガンイン、マルセイユで16ゴールもピッチ外の問題が懸念されるメイソン・グリーンウッド、フェルナンデス・パルド、モハメド・クドゥス、ジェイミー・レヴェリング、マクシミリアン・バイヤー、移籍金なしのユリアン・ブラントなど、多岐にわたる名前が挙がっている。アトレティコ歴代最多の211ゴールを誇るグリーズマンの穴を埋めるのは容易ではない。(via AS)

ヤン・オブラクはヘタフェ戦前のトレーニングで脇腹の筋肉を痛めたが、4月8日のカンプ・ノウでのチャンピオンズリーグ準々決勝バルセロナ戦での復帰を第一目標にリハビリを進めている。回復が早ければ、4月4日のリーグ戦でのバルセロナ戦で復帰する可能性もあり、現在はフアン・ムッソが代役を務めている。(via MARCA)

エンリケ・セレソ会長は、レアル・マドリードとのダービーマッチ(3-2で敗北)での判定に激怒。VARが審判の判定を悪化させていると痛烈に批判し、抗議を行う意向を示したものの、結果は覆らないと諦めの姿勢も見せている。一方で、グリーズマンがシーズン終了まで残留することには大きな満足感を示した。(via Mundo Deportivo)

また、クレマン・ラングレ、ホセ・マリア・ヒメネス、ロビン・ル・ノルマンのパフォーマンスが不安定であるため、センターバックの補強候補としてビジャレアルの20歳DFパウ・ナバロに関心を寄せている。右サイドバックからコンバートされ、マルセリーノ監督の下で定位置を掴んだナバロの動向を注視している。(via SPORT)

 

■【レアル・ソシエダ】🔵⚪️

久保建英がグラウンドでのトレーニングを再開した。1月18日のバルセロナ戦でミケル・オヤルサバルのパスに抜け出そうとした際に左太もも裏の筋肉断裂という重傷を負って以来、2ヶ月以上の長期離脱となっていた。現在は接触プレーを避けるため、他の選手とは異なるオレンジ色のビブスを着用し、クラブは彼の再発を防ぐために最大限の保護と慎重なアプローチを取っている。セルヒオ・フランシスコ前監督からチームを引き継いだペジェグリーノ・マタラッツォ監督の戦術において、ウイングがタッチライン際から内側のレーンに入り込んで攻撃の組み立てやフィニッシュに絡むスタイルは、久保の卓越した左足の技術や1対1の打開力と完璧にフィットする。久保の離脱中はゴンサロ・ゲデス、アンデル・バレネチェア、パブロ・マリンらが右サイドを務めて穴を埋めてきたが、久保の圧倒的な個の能力と戦術理解度はチームにとって代えが効かない。来季のヨーロッパ大会出場権を懸けた熾烈なリーグ戦の戦いと、4月18日にセビージャのラ・カルトゥーハで開催されるアトレティコ・マドリードとのコパ・デル・レイ決勝に向け、最高の切り札として復帰が待ち望まれている。(via Mundo Deportivo)

さらに久保の復帰に向けたチームの動きは慎重を極めている。激しいポジション争いが繰り広げられる中、完全なコンディションでの復帰を目指し、段階的なリハビリプログラムが組まれている。(via Estadio Deportivo)

ペジェグリーノ・マタラッツォ監督の劇的な手腕が光っている。前体制からチームを引き継いだ後、12試合で21ポイントを獲得し、チームを7位に押し上げた。コパ・デル・レイでもオサスナ、アラベス、アスレティック・ビルバオを破って決勝へ導いている。U21スペイン代表に選出されたDFジョン・マルティンは、マタラッツォ監督がチームに「誰にでも勝てる」という自信とモチベーションを植え付けたとその影響力を絶賛している。(via Estadio Deportivo)

コパ・デル・レイ決勝のゴールキーパー問題が浮上している。リーグ戦ではアレックス・レミロが不動のレギュラーを務めているが、コパ・デル・レイではウナイ・マレーロが起用されてきた。決勝という大舞台で、経験と実績に勝るレミロを起用するか、カップ戦の貢献を尊重してマレーロを起用するか、マタラッツォ監督の決断に注目が集まっている。決勝までのレバンテ戦、アラベス戦での起用法が試金石となる。(via AS)

アリツ・エルストンドの去就にも注目が集まる。6月30日で契約満了となるが、マタラッツォ監督下では72分間しかプレーしていない。しかし、アルバロ・オドリオソラやイゴール・スベルディアの負傷、さらにはジョン・ミケル・アランブル、ジョン・マルティン、ドゥイェ・チャレタ=ツァルが累積警告による出場停止の危機にあるため、今後のリーグ戦やコパ・デル・レイ決勝に向けて再び重要な役割を果たす可能性が高まっている。(via MARCA)

 

■【ヘタフェ】深青丸

ホセ・ボルダラス監督に対する2試合のベンチ入り禁止処分が決定した。前節エスパニョール戦の終盤に、テクニカルエリアを離れてフィールドデレゲートに対する攻撃的な態度で抗議し、さらに退場後も第1アシスタントレフェリーに執拗に抗議を続けたことが原因である。これにより、本拠地コリセウムでのアスレティック・ビルバオ戦、アウェイでのレバンテ戦で指揮を執ることが不可能となった。また、キコ・フェメニアとアラン・ニョムも累積警告により次節アスレティック戦を欠場する。ボルダラス監督は、その次のレアル・ソシエダ戦(アノエタ)で復帰する予定である。(via Estadio Deportivo)

ヘタフェ側は「監督はテクニカルエリアを出ていないし、デレゲートに攻撃的に詰め寄っていない」と処分に異議を唱えていたが、規律委員会はこれを却下した。クラブは上訴委員会やTADへ不服申し立てを行う予定である。(via Mundo Deportivo)

 

■【バレンシア】🦇

ギド・ロドリゲスの契約延長がクラブの最優先事項となっている。カルロス・コルベラン監督の下で絶対的な主力として君臨し、直近5試合ではわずか2分間を除いてフル出場を果たしている。ウェストハムでの不遇の時期を乗り越え、チーム復活の鍵となっている。ピーター・リム会長の息子キアット・リムがバレンシアを訪問し、ロン・グーレイCEOに対して契約延長オファーの提示を直接承認した。妻のワダ・ラモンもSNSで「バレンシアは私たちを月に連れて行ってくれる」と生活への大きな満足感を示しており、残留の可能性が高まっている。(via Estadio Deportivo)

ロン・グーレイCEOとコルベラン監督は、スペインの移籍市場に精通した新たなスポーツディレクターを4月6日を期限として探している。コルベラン監督の市場対応の負担を軽減し、契約満了となる9選手の去就など山積する課題に対処するためである。ピーター・リム体制下では、過去のSD(スソ・ガルシア・ピタルチ、アレサンコ、マテウ・アレマニー、コロナなど)がオーナーの介入や予算制限に苦しみ、クラブを去ってきた歴史があり、今回も少ない予算で最大限の成果を出す能力が求められている。(via SPORT)

 

■【レアル・ベティス】🌴

左サイドバックの補強としてカイキ・ブルーノをリストアップしているが、チームのEU外選手枠はナタン、アントニー、ネウソン・デオッサの3人で埋まっている。ナタンはナポリから100万ユーロ(買い取りオプション900万ユーロ)で加入後、プレミアリーグなどから3500万〜4000万ユーロのオファーを待って売却し、利益を得る可能性がある。デオッサは期待外れのパフォーマンスで状況が見直されている。アルゼンチンでのケビン・ロモナコ獲得交渉は失敗に終わったが、代わりにエストゥディアンテスの21歳MFミケル・アモンダラインに対して300万ユーロ(保有権80%)のオファーを提示した。バスクにルーツを持つためスペイン国籍取得の可能性があり、EU外枠を回避するプランが進行中である。(via Estadio Deportivo)

小児病棟の子供たちを支援する「Las Batas Más Fuertes」プロジェクトを実施。過去のシーズンの公式ユニフォームを病院のガウンに作り変え、入院中の子供たちに届ける活動を行っている。ラファエル・ゴルディージョ財団会長らがセビリアの病院を訪問し、子供たちに勇気と帰属意識を与えた。(via MARCA)

 

■【セルタ・デ・ビーゴ】🩵

フェラン・ジュグラはアラベス戦で2ゴール1アシストを記録し、直近3試合で4ゴールと最高のコンディションを維持している。1月には個人的な問題で精神的に落ち込み、離脱を経験したことを告白したが、現在はそれを乗り越えて復活した。チームの第一目標は勝ち点43を獲得しての1部残留(現在勝ち点41)であり、その後はヨーロッパリーグ準々決勝のフライブルク戦(リヨンを劇的に敗退させた後)に全力を注ぐ構えだ。最前線、サイド、インサイドハーフとどのポジションでも快適にプレーでき、セルタでの生活にも深い愛着を示している。(via SPORT)

クラウディオ・ヒラルデス監督は今シーズン、リザーブチームの選手を含めて合計36選手を起用し、一度も同じスタメンを繰り返していない。出場時間が最も長いのはGKのラドゥ(3510分)、フィールドプレイヤーではマルコス・アロンソ(2873分)。ハビ・ロドリゲス、イライクス・モリバ、セルヒオ・カレイラらが続き、キャプテンのイアゴ・アスパスも1669分と重要な役割を担っている。逆に最も出場時間が短いのはフランコ・チェルビ(165分)である。(via MARCA)

インターナショナルブレイクでは、ボルハ・イグレシアス、フェル・ロペス、ラドゥ、ウィリオット・スウェドベリ、カール・スタルフェルトの5選手が各国の代表チームに合流した。特にGKのラドゥはアラベス戦で打撲を負ったものの構造的な損傷はなく、W杯予選プレーオフ準決勝のトルコ戦に臨むルーマニア代表に予定通り合流した。(via Estadio Deportivo)

 

■【アスレティック・ビルバオ】🦁

ジョン・ウリアルテ会長は、5月8日に会長選挙を実施すると発表した。現時点で強力な対立候補は現れていない。エルネスト・バルベルデ監督の後任選びが最大の課題となっており、ボーンマスで指揮を執る元アスレティックのアンドニ・イラオラや、前ドルトムント監督のエディン・テルジッチ(ウリアルテ会長のお気に入り)が有力な候補としてリストアップされている。(via Mundo Deportivo)

6月30日で契約満了となる主力4選手の去就についても決断が急がれている。36歳のユーリ・ベルチチェは今季最高のパフォーマンスを見せており、クラブは1年間の契約延長で説得に成功した模様だ。イニゴ・レクエも残留を希望している。イェライ・アルバレスはUEFAからの10ヶ月の出場停止処分という困難な時期を過ごしており、クラブは慎重に処遇を決定する。ウーゴ・リンコン(レゴ)については2年間の延長オプションを行使する見込みである。(via Mundo Deportivo)

 

■【RCDマジョルカ】👹

W杯欧州予選プレーオフにおいて「マジョルカ・ダービー」が実現する。スロバキア代表のDFマルティン・ヴァリエントと、コソボ代表のFWヴェダト・ムリキがプレーオフ準決勝で激突する。今季マジョルカで18ゴールを記録しているムリキについて、ヴァリエントは「人生で見た中で最高のヘディングの使い手であり、素晴らしい友人」と絶賛している。両者はクラブの同僚としての絆を一時的に忘れ、母国のW杯初出場の夢を懸けて死闘を繰り広げる。(via SPORT)

 

■【レバンテUD】🐸

マティアス・モレノが残留への強い決意を表明した。現在降格圏からわずか3ポイント差に位置しているが、前節のレアル・オビエド戦での勝利をきっかけにチームのメンタリティが劇的に好転し、「私たちは絶対に残留できる」と力強く語った。特に、最近4試合で6ゴールを挙げているストライカーのカルロス・エスピの爆発的な活躍がチームの大きな原動力となっている。モレノ自身も個人的な生活習慣を見直すことでパフォーマンスを向上させており、次節のレアル・ソシエダ戦(アノエタ)に向けて自信を覗かせている。(via Estadio Deportivo)

 

■【レアル・オビエド】🛡️

クラブ創設100周年を迎えたマルティン・ペラエス会長が決意を語った。ロングインタビューに応じ、仮に今季2部に降格したとしてもギジェルモ・アルマダ監督の続投を明言した。スポーツディレクター部門の拡充(国内・国際スカウトの増員)や、親会社であるパチューカ・グループの長期的なコミットメントを強調。「パチューカはクラブを売却しない」と断言し、総額3000万〜4000万ユーロを投じる新シウダード・デポルティーバの建設計画もシエロ市議会で第一段階の承認を得た。会長としての最悪の時期はルイス・カリオン監督の解任とその後任選びだったと振り返っている。(via SPORT)

100周年記念の盛大な祝賀行事が行われた。午前0時に街の25カ所から3000発の花火が打ち上げられ、盛大に幕を開けた。ウリア通りや大聖堂、カルロス・タルティエレ・スタジアムの夜空が青く染まり、街全体が祝祭ムードに包まれた。ローマ教皇へのユニフォーム献上や、サンティ・カソルラとエステバン・スアレスの友人たちによる記念試合、クラブの歴史を巡る記念プレートの設置など、数々のイベントが予定されている。(via SPORT)

歴代の記念ユニフォームの歴史にもスポットが当たった。1926年の創設以来、青色を基調としてきたユニフォームの歴史を振り返る。今季のサードユニフォームは前身クラブであるデポルティーボの青白ストライプ、セカンドはスタジアム・オベテンセの黄青ストライプを採用しており、100年の歴史を完全に反映したデザインとなっている。(via SPORT)

 

【本日の総括】

リーグ戦が最終盤に向かう中、各クラブは目標達成に向けてピッチ内外で慌ただしい動きを見せています。アトレティコ・マドリードは絶対的エースの退団という転換期を迎え、レアル・ソシエダは久保建英の復帰によってヨーロッパ圏内確保とカップ戦タイトルに向けた最高のラストピースを手にしました。一方で、残留争いに身を置くセルタやレバンテは選手の強烈なパーソナリティがチームを牽引しており、バレンシアやビルバオなどの中堅・古豪クラブは来季の編成やフロントの強化に向けて重要な決断を下そうとしています。オビエドの100周年記念の熱狂も重なり、ラ・リーガ全体が激動のシーズンクライマックスに突入しています。