【今回のラインナップ】
✅ ティボ・クルトワ、無念の負傷離脱
✅ マドリード・ダービーへの準備と意気込み
✅ エムバペのフランス代表招集を巡る波紋
✅ アルベロア監督がもたらしたチームの劇的変化
✅ カスティージャと下部組織の価値が歴史的急騰
✅ 左SBの有望株リベルトが2029年まで契約延長
✅ チャンピオンズリーグの現状とバイエルンファンの挑発
✅ 今季のCL賞金と来季の出場枠について
✅ 元審判が語るナチョのタックルと処分
✅ LaLigaレトロ・マッチデーへの不参加
✅ エンドリッキが語る移籍前の苦労
✅ モウリーニョの右腕、シルビノ・ロウロ氏の訃報
■【ティボ・クルトワ、無念の負傷離脱】
エティハド・スタジアムで行われたチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティとの第2戦で、ティボ・クルトワは前半45分間プレーし、見事なセーブを連発していました。しかし、ハーフタイムに右脚に筋肉の違和感を訴え、チームが数的優位で3点のリードを奪っていたこともあり、大事をとってアンドリー・ルニンと交代しました。ルニンはクルトワの高いレベルを維持し、危険なシュートを何度も防いで準々決勝進出に貢献しています。
当初は単なる過負荷であり、週末のダービーを欠場するだけと思われていましたが、木曜日の午前中にバルデベバスでメディカルテストを受けた結果、最悪の事態が確認されました。クラブが公式ウェブサイトで発表した声明は以下の通りです。
『レアル・マドリードのメディカルサービスにより選手ティボ・クルトワに行われた検査の結果、右大腿四頭筋大腿直筋の筋肉の負傷と診断されました。今後の経過を見守ります』
この負傷により、クルトワは約1ヶ月半、おおよそ6週間の離脱となる見込みです。これにより、アトレティコ・マドリード、マジョルカ、ジローナ、アラベス、ベティスとのリーガ5試合、そして4月7日から15日にかけて行われるバイエルン・ミュンヘンとのチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦および第2戦を確実に欠場することになります。医療スタッフの最も楽観的な予測が的中すれば、仮にチームがバイエルンを突破した場合、4月28日から5月6日に予定されているチャンピオンズリーグ準決勝や、5月10日のエスパニョール戦、そしてバルセロナとのクラシコで復帰できる可能性があります。シーズン終盤の極めて重要な時期におけるこの離脱は、アルバロ・アルベロア監督にとって大きな痛手であり、ルニンが再びゴールマウスを守る重責を担うことになります。(via SPORT / MARCA / Mundo Deportivo / Esport3)
■【マドリード・ダービーへの準備と意気込み】
マンチェスター・シティを撃破しチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めたチームは、バルデベバスのシウダード・デポルティーバでトレーニングを再開し、日曜日(21:00)にサンティアゴ・ベルナベウで行われるアトレティコ・マドリードとのマドリード・ダービーに向けて準備を進めています。
この練習では、キリアン・エムバペがチームメイトと同じレベルで完全にメニューを消化しました。チャンピオンズリーグで数分間プレーしたフランス人ストライカーは、ダービーで重要な役割を果たすことが期待されています。クラブが公式SNSで共有した練習動画では、エムバペが見事なマラドーナ風のゴールを決めており、シュートの正確さと調子の良さをアピールしています。
一方で、ジュード・ベリンガムとエデル・ミリトンはグループ練習の前半のみ参加しており、アトレティコ戦に間に合うかは非常に厳しい状況です。その他の選手たちは通常通りトレーニングをこなし、負傷中のダニ・セバージョス、フェルラン・メンディ、ロドリゴの3選手はそれぞれの回復プロセスに専念しています。
試合に向けて、フェデ・バルベルデ、アルバロ・カレラス、ゴンサロ・ガルシアの3選手がMahou Cinco Estrellasのプレビュー動画に登場し、意気込みを語りました。
バルベルデは『チームはこのダービーに最高の形で臨むことをとても楽しみにしています。鍵となるのは団結すること、最初から最後まで全員が何を望んでいるかを知ること、そして一人ひとりが全力を尽くすことです』と力強くコメント。
カレラスは『勝ちたいという強い気持ちがあります』と短くも決意を述べました。
ゴンサロは『鍵を握るというよりは、いつも通り自分たちの知っているプレーをすることです。チームとして、大胆に、自信を持ってプレーすることです』と、普段通りのプレーの重要性を強調しています。(via MARCA / Mundo Deportivo)
■【エムバペのフランス代表招集を巡る波紋】
キリアン・エムバペは膝の靭帯の問題を12月から抱えており、オサスナ戦後に離脱を余儀なくされました。手術を回避してワールドカップ出場を最優先にする保存療法を選択し、5試合を欠場したのち、マンチェスター・シティ戦で最後の15分間に復帰したばかりです。クラブはこれ以上のリスクを避けるため慎重な姿勢をとっていましたが、フランス代表のディディエ・デシャン監督が、アメリカで行われるブラジル戦(3月26日、マサチューセッツ州フォックスボロ)とコロンビア戦(3月29日、メリーランド州ランドーバー)の親善試合に向けてエムバペを招集しました。
怪我明けの選手が長距離移動を伴う親善試合に参加することに対し、バルデベバスでは強い懸念と憤りが生じています。フランスのL'Equipe紙などは、このアメリカツアーがメインスポンサーであるナイキのプロモーション戦略と強く結びついており、エムバペの参加はマーケティングおよび経済的理由によるものだと報じました。シティ戦のウォーミングアップ中にもエムバペが執拗に膝を触る仕草を見せており、回復が完全ではないことを示唆していたため、クラブ側の不安は募っています。
しかし、ワールドカップ前の最後の代表メンバー発表となった会見の場で、デシャン監督はマーケティング目的の招集という噂を真っ向から否定しました。
『私たちはプロトコルを尊重しており、すべてが予定通りに進んでいます。私は彼と定期的に話をしてきました。彼がマーケティングのために来なければならなかったというのは事実ではありません。彼はこれらの試合のためにここにいたいと望んでいました』
『彼がマーケティング目的でそこにいるはずだったという話は聞いていますが、彼にその場にいる義務はありませんでした。しかし、彼の観点からは、選手として私たちと一緒にいたいということは明らかでした』
『今週末にはアトレティコ・マドリードとの重要な試合があり、そこでプレーすることが期待されています。彼の感触を見て、それに応じて、招集したすべての選手に出場時間を与えるつもりです。なぜなら、3日間で2試合を戦うからです』
デシャン監督はまた、このアメリカツアーについて、準備時間がほとんどないためスポーツ的な関心は高くないとしつつも、ブラジルやコロンビアというハイレベルな相手からワールドカップに向けたヒントを得たいと語りました。フランス代表には、エムバペに加えてエドゥアルド・カマヴィンガとオーレリアン・チュアメニも選出されています。
現在、リーガとチャンピオンズリーグのタイトル獲得の可能性を残しているクラブにとって、エムバペがアメリカでの親善試合でリスクを冒すことは歓迎されておらず、その一挙手一投足が注視されています。(via SPORT / Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
■【アルベロア監督がもたらしたチームの劇的変化】
シーズン序盤の不振やロッカールーム内の内紛を乗り越え、チームはアルバロ・アルベロア監督の下で劇的な復活を遂げています。この急激な変化には5つの重要な要因があります。
第1のステップは、シャビ・アロンソの解任でした。契約更新の交渉中にヴィニシウスとアロンソの間に対立が生じ、クラブはヴィニシウスを支持する政治的判断を下しました。これがロッカールームの分裂を招き、アロンソがフィジカルコーチのピントゥスを日常のトレーニングから外すなどの決断を下したことで、選手たちの不信感は決定的なものとなりました。クラブがピントゥスを復帰させたことが反応の始まりとなり、アロンソ解任へと繋がりました。
第2のステップは、アルベロアの監督就任です。彼はピントゥスと協力して選手の肉体と精神の回復に努め、各選手を本来の自然なポジションに配置し、戦術的な基盤を確立しました。
第3のステップは、ピッチ上で自ら手本を示す新たなリーダーの台頭です。言葉だけのリーダーとなっていたエムバペとジュード・ベリンガムの負傷離脱により、ヴィニシウスが主役の座を取り戻し、フェデ・バルベルデが黒衣の役回りから抜け出してキャプテンシーを発揮し始めました。
第4のステップは、アルベロアが若手(カンテラーノ)の情熱と新鮮さをチームに注入したことです。怪我人が続出する中、チアゴ・ピタルチという無名の若手を中盤の要に抜擢。ピタルチとチュアメニのコンビが中盤を活性化し、ヴィニシウスが好調を維持することで、チームは自信と飢え、そして献身性を取り戻しました。
ターニングポイントとなったのは、アルベロアと選手たちが行ったロッカールームでの直接的なミーティングです。不満やネガティブな感情をすべて吐き出し、ダイナミクスを変えなければ未来はないと意見をぶつけ合いました。奇しくもこのミーティングには、負傷中のエムバペとベリンガムは参加していませんでした。アンチェロッティ前監督もラジオのインタビューで、『エムバペの到着はクロースやナチョの退団と重なり、異なる雰囲気を作り出した。彼は50ゴールほど決めて素晴らしい活躍をしたが、サッカーは小さなディテールの積み重ねであり、何かを変えれば常にうまくいくとは限らない』と語り、スター選手の加入がもたらした影響を指摘しています。
そして現在、アルベロアは第5にして最大の挑戦に直面しています。それは、回復しつつあるエムバペとベリンガムを、チームの連帯感と守備の献身性を壊すことなくスターティングイレブンに統合することです。
ベンフィカのモウリーニョ、シティのグアルディオラという名将を立て続けに破ったアルベロアの戦術は、前線に固定のターゲットを置かず、ヴィニシウス、ブラヒム・ディアス、バルベルデのスペースへの飛び出しを最大限に活かすものでした。エムバペがダービーで先発復帰する場合、これまで前線からのプレスや中盤のサポートで多大な貢献をしてきたブラヒムがベンチに下がる公算が大きいです。
エムバペの起用は間違いなく攻撃力を向上させますが、守備面の献身性は失われます。エムバペとヴィニシウスはチーム内で最も走行距離が少なく、守備に関与しない選手だからです。デシャン仏代表監督も『エムバペに1試合11km走ってほしいなら、諦めたほうがいい。彼は走らない。利己的ではないが、それだけは走らない』と断言しています。アルベロア自身も以前、『攻撃のためにフレッシュでいてほしい。サイドバックやミッドフィルダーを追いかける2人のフォワードは必要ない。チームが一つになって走る姿を見たいが、ヴィニシウスとエムバペは違いを作るためにフレッシュでなければならない』と2人を守備の負担から免除する発言をしていました。しかし皮肉なことに、彼らが不在の間、チームはシティとの第1戦で今季欧州の舞台で初めて相手よりも多くの距離を走り、圧倒的な連帯感を示しました。
中盤においても、無尽蔵のエネルギーでバランスをもたらしているチアゴ・ピタルチか、アルベロア就任後の全試合に出場しているアルダ・ギュレルのどちらかを外さなければならないジレンマを抱えています。ギュレルはこれまでフル出場が少なく交代が容易な立場にあるため、ピタルチがスタメンを維持する可能性が高いと見られています。ベリンガムはハムストリングの負傷から回復まであと数週間かかりますが、復帰後はイングランド代表のトーマス・トゥヘル監督との緊張関係の中でワールドカップ出場枠を争うプレッシャーを抱えながら、ポジションを取り戻す必要があります。(via SPORT)
■【カスティージャと下部組織の価値が歴史的急騰】
アルバロ・アルベロア監督がトップチームでカンテラ(下部組織)の選手を積極的に起用していることで、ラ・ファブリカ全体がかつてないほどの活気を見せ、カスティージャの選手の市場価値が驚異的な急上昇を記録しています。
専門サイトTransfermarktの最新の更新によると、夏にシーズンが開幕した時点では総額500万ユーロだったカスティージャのチーム価値が、現在ではなんと8250万ユーロにまで跳ね上がっています。これはクラブに途方もないスポーツ的、そして経済的資産をもたらしています。
現在、カスティージャには市場価値が100万ユーロ(ミリオン)を超える選手が16人も在籍しています。セステロが750万ユーロ、セサル・パラシオスが600万ユーロまで高騰。バルデペーニャス、ディエゴ・アグアド、ジョアン・マルティネス、ダビド・ヒメネス、マヌエル・アンヘルがそれぞれ500万ユーロの価値を付け、フラン・ゴンサレス、フォルテア、ジャニェス、ラミニが300万ユーロとなっています。さらに数名の選手が100万ユーロから200万ユーロの間で評価されています。
しかし、最も衝撃的なスポーツ的・経済的成功はチアゴ・ピタルチです。トップチームでの出場はわずか7試合ながら即座に絶大なインパクトを与え、市場価値は一気に2000万ユーロにまで爆発的に上昇しました。彼はルイス・デ・ラ・フエンテ率いるスペインA代表の監視下に置かれ、間もなくU-21代表への初招集が予定されています。
アルベロアの優れた才能発掘と育成能力は過去にも証明されています。ユース時代に彼が引き上げたニコ・パス、チェマ、ハコボ・ラモン、ユシの4選手は、過去2回の夏の移籍市場でクラブに1750万ユーロもの移籍金収入をもたらしました。
さらに、アルベロアの指導の下で、バルデペーニャス、イグナシオ・ガスコン、メソネロ、ディエゴ・アグアド、クリスティアン・ダビド、ハコボ・ラモン、セサル・パラシオス、チェマ、チアゴ・ピタルチ、ダビド・ヒメネス、ポル・ドゥラン、パウロ・イアゴ、ジャニェス、アルバロ・ゴンサレス、ホセ・アントニオ・レジェス、ジョアン・ロンドニョ、ロイ・トーレスなど、約20人ものカンテラーノが初めて年代別代表に選出されています。
カスティージャがセグンダ・フェデラシオンで昇格プレーオフを争い、フベニルAがUEFAユースリーグのファイナルフォーに歴史的な進出を果たすなど、アルベロアへの信頼と下部組織の躍進がクラブ全体に凄まじい「ベビーブーム」を巻き起こしています。(via MARCA)
■【左SBの有望株リベルトが2029年まで契約延長】
クラブは若き才能の未来を確保する方針を継続しており、ラ・ファブリカの至宝の一人であるリベルト(Liberto Raúl Navascués Vicente)との契約を2029年まで延長しました。(一部報道では2030年との記載もありますが、最新情報に基づき2029年までと確定します)。家族や友人から「リベル」の愛称で呼ばれる彼は、2007年3月15日マドリード生まれで、ちょうど4日前に19歳の誕生日を迎えたばかりです。約2年前に2027年(または2026年)までの契約を結んでいましたが、今回さらに3シーズンの期間延長となりました。
リベルトはモダンなスタイルの左サイドバックであり、試合の状況に応じてウイングとしても機能する多才さを備えています。スピード、ペナルティエリアへの到達力、卓越したテクニック、ドリブルでの突破力、正確なキック、そして何より勝者のメンタリティを併せ持ち、攻守両面で高い能力を発揮します。10歳の時にラージョ・バジェカーノから加入して以来、クラブは常に彼を大切に育成してきました。彼はチアゴ・ピタルチ、カルロス・ディエス、ガブリ・バレロといった現在輝きを放ち始めている黄金世代と同じグループに属しています。
今シーズンは彼にとってキャリアで最も過酷な一年となっています。理論上はアルバロ・ロペス・デ・レルマ監督が率いるフベニルA(昨季はフベニルBをほぼ飛び級で通過)に所属していますが、実際には3つのカテゴリーを同時に掛け持ちしています。セグンダ・フェデラシオンのレアル・マドリードCで17試合に出場し、カスティージャでも5試合でプレー(うち1試合はプレミアリーグ・インターナショナルカップでマンチェスター・シティの本拠地エティハドでフル出場)、さらにフベニルAとしてUEFAユースリーグで8試合に出場しています。
契約延長前日の水曜日には、フベニルAの一員としてスポルティングCP戦にベンチから出場して45分間プレーし、UEFAユースリーグのファイナルフォー(準決勝)進出という歴史的快挙を達成しました。ラウル監督が率いた2020年大会以来となる2度目のタイトル獲得に向けて、次はPSG、クラブ・ブルージュ、または前回ファイナリストのベンフィカと激突します。
彼の成長の裏には、ラージョからインファンティルに加入した直後から彼を指導してきたアルバロ・アルベロア監督の存在があります。昨季もフベニルAで共に戦い、今季はトップチームの監督に就任する直前、カスティージャでの最後の4試合でリベルトにチャンスを与えました。また、リベルトの父親はボクシングの元ミドル級スペイン王者で「エル・ウラカン(ハリケーン)」の異名を持つパブロ・ナバスケスです。IBF世界タイトル戦まであと一歩のところまで行った実力者であり、現在は有名歌手ダニ・マルティンのトレーナーを務めています。スポーツの血統と闘争心は家族から確かに受け継がれています。(via AS / MARCA)
■【チャンピオンズリーグの現状とバイエルンファンの挑発】
マンチェスター・シティを撃破し、見事にチャンピオンズリーグの準々決勝へ駒を進めたチームですが、次の対戦相手はドイツの絶対王者バイエルン・ミュンヘンに決定しました。
バイエルンはラウンド16でアタランタを相手に2試合合計10-2という容赦ないスコアで粉砕し、圧倒的な攻撃力を見せつけて勝ち上がってきました。準々決勝は4月の第2週と第3週に行われ、第1戦は4月7日または8日にサンティアゴ・ベルナベウで、第2戦は14日または15日にアリアンツ・アレーナで行われる予定です。勝負の行方を決する第2戦がドイツで行われることは、バイエルンにとって非常に有利な要素になると見られています。
この対戦カードが決まった直後から、早くも両者の間には不穏な空気が漂い始めています。アタランタ戦の快勝後、アリアンツ・アレーナのピッチで選手たちが喜びを分かち合う中、スタンドの一部から極めて挑発的なチャントが沸き起こりました。ジャーナリストのビクトル・カタリナが捉えた映像には、バイエルンのサポーターたちが『マドリード、マドリード、俺たちはマドリードにクソしてやる(Madrid, Madrid; nos cagamos en Madrid)』と大合唱する様子が収められています。
歴史的なライバル関係にある両クラブの激突は、ピッチ上での戦いが始まる前から、すでにサポーター間の熱気と緊張によって火蓋が切られています。さらにこの準々決勝を突破した先には、パリ・サンジェルマンまたはリバプールという超強豪が待ち受ける過酷なトーナメントツリーとなっています。(via SPORT / MARCA)
■【今季のCL賞金と来季の出場枠について】
チャンピオンズリーグの準々決勝進出により、クラブの口座には巨額の賞金が転がり込んでいます。UEFAの賞金分配システムに基づき、ベンフィカとマンチェスター・シティを破ったことで、この2回のノックアウトラウンドだけで3350万ユーロ(ラウンド16進出で1100万ユーロ、準々決勝進出で1250万ユーロ等)を獲得しました。ここまでの大会全体の賞金総額を計算すると、チームはすでに約6100万ユーロ(正確には61,480,000ユーロと推定)という膨大な金額を稼ぎ出しています。
準々決勝を突破して準決勝に進出すればさらに1500万ユーロが追加され、決勝進出で1850万ユーロ、優勝すれば2500万ユーロという莫大な報酬が用意されています。また、これらには放映権や歴史的ランキングに基づく「バリューピラー(価値の柱)」と呼ばれる分配金がさらに加算されます。
また、Betfairによる数学的分析によれば、今季のチャンピオンズリーグでブダペストでの決勝戦に進出する確率は12.06%と算出されています。アトレティコ・マドリードとのダービーが決勝で実現する確率は2.31%(100回中2回)、バルセロナとのクラシコが決勝で実現する確率は7.30%となっています。
来シーズンの欧州カップ戦出場枠に関しても重要な情報があります。UEFAの規則により、過去5シーズンの成績が最も良い上位2つの連盟には、チャンピオンズリーグの追加出場枠が1つ与えられます。現在、スペインはUEFAランキングで2位に位置しており、このままいけば来季は5チームがチャンピオンズリーグに出場できる見込みです。国内リーグでは現在、首位バルセロナに勝ち点4差の2位につけており、来季のチャンピオンズリーグ出場は確実な情勢です。(via MARCA / Esport3 / AS / Mundo Deportivo)
■【元審判が語るナチョのタックルと処分】
スペインの審判界は依然として議論の的となっており、今回は元1部リーグのフィールドレフェリーで現在はVARを担当しているフアン・ルイス・プリード・サンタナ氏が、ポッドキャスト番組『Rogue Cast』で驚くべき告白を行いました。
彼のキャリアを変えることになった最も重大なエピソードの一つとして、昨シーズンのジローナ対レアル・マドリード戦(0-3でマドリード勝利)での出来事を挙げました。試合のアディショナルタイムに、ナチョが極めて危険なタックルを犯しました。プリード・サンタナ氏はピッチ上ではボールへのチャレンジと解釈してイエローカードを提示しましたが、その後VARが介入し、レッドカードでの一発退場に判定が覆りました。
1年以上が経過した今、プリード・サンタナ氏自身もそのタックルを「刑務所行き」レベルの危険なものだったと認めています。『あんなに明らかなタックルを見逃したなんて信じられませんでした』と、リプレイを見た際の衝撃を語りました。さらに、アシスタントレフェリーや第4の審判からは退場にすべきだという警告があったにもかかわらず、それを無視してしまったことを明かしました。
この重大な判定ミスの結果、彼は即座に処分を受けました。『私は1ヶ月間冷蔵庫(審判の割り当てから外されること)に入れられ、そこから私の状況は一変しました』と、キャリアに大きな影響を及ぼしたことを告白しています。
また、同氏はネグレイラ事件による審判買収疑惑を『買収は存在しない、それははっきりしている』と完全否定。その上で、Real Madrid TVの番組が審判の判定を執拗に批判し、偏った報道を行うことで、試合前から不必要なプレッシャーを生み出し、世論を操作していると強く非難しました。(via MARCA)
■【LaLigaレトロ・マッチデーへの不参加】
LaLigaは、スペインサッカーの歴史と遺産を称えるために、前例のない画期的な試みである「レトロ・マッチデー(Jornada Retro)」を開催します。4月10日から13日にかけて行われるPrimera División(LaLiga EA Sports)の第31節と、Segunda División(LaLiga Hypermotion)の第35節において、合計38クラブが過去のアイコニックなデザインを復刻したレトロなユニフォームを着用してピッチに立ちます。
このイベントは単なるユニフォームの変更にとどまらず、審判も1994年アメリカワールドカップにインスパイアされたクラシックなウェアを着用し、試合球にはPUMAがデザインした90年代風の特別ボールが使用されます。さらに、テレビ中継のグラフィックやデジタルプラットフォームの表示もすべてレトロなスタイルに適応されるという徹底ぶりです。
しかし、このノスタルジー溢れるリーグ全体の祭典において、大きな例外が存在します。バルセロナ、ラージョ・バジェカーノ、ヘタフェの3クラブは技術的・契約的な問題によりレトロユニフォームを作成できなかったものの、キャンペーン自体には参加し、イベントを支持しています。
その中で唯一、レアル・マドリードだけはこの「レトロ・マッチデー」の取り組みから完全に離脱(desmarcado del todo)することを決定し、一切参加しない意向を明確にしています。他クラブが数十年前の栄光を偲ぶ特別なシャツでプレーする中、チームは通常通りのユニフォームでピッチに立つことになります。(via SPORT / MARCA)
■【エンドリッキが語る移籍前の苦労】
現在オリンピック・リヨンでプレーしているエンドリッキですが、レアル・マドリードへの移籍によって年俸400万ユーロ強という契約を手にし、引退後の経済的な不安が事実上なくなったと言える状況にあります。しかし、サッカー界で成功を収める前の幼少期には、家族とともに深刻な経済的困難に直面していました。
19歳になった彼は、ユーチューバーのYara Fantoniのチャンネルに出演した際のインタビューで、現在弟が享受している恵まれた環境とは全く異なる、自身の過酷な過去について赤裸々に語りました。
『家族により良い生活を提供することについてよく考えます。私が経験したこと、そして家族が経験したことすべてを経て、今このレベルにいることをとても嬉しく思います。母と父が弟と一緒に旅行できるのを見て、とても幸せです。それは私が人生で望んでいたすべてでした。私が持っていなかった生活を、神のおかげで弟は持つことができます。しかし、私は何も後悔していません。常にとても感謝しています』
成功の裏には、家族の多大な犠牲があったことも明かしました。
『両親は私の夢を追いかけるためにすべてを捨ててサンパウロに私と一緒に来てくれました。サンパウロでも私たちは困難を経験しました。しかし、あそこの毎秒を常に神に祈り、感謝していました。下部組織にいるときは給料がもらえません。父は仕事がなかったので働く必要があり、パルメイラスが彼に扉を開いてくれました』
幼い頃の計り知れない苦労と家族の絆が、現在の彼の強さの根源となっていることが窺えます。(via Mundo Deportivo)
■【モウリーニョの右腕、シルビノ・ロウロ氏の訃報】
サッカー界は深い悲しみに包まれています。ジョゼ・モウリーニョ監督の緊密な協力者として知られ、世界有数のGKコーチとして活躍したポルトガル人のシルビノ・ロウロ氏が、長い闘病生活の末、3月19日に67歳でこの世を去りました。
クラブは公式ウェブサイトにて以下の追悼声明を発表しました。
『レアル・マドリードC.F.、その会長、および理事会は、2010年から2013年までレアル・マドリードのゴールキーパーコーチを務めたシルビノ・ロウロの死去を深く悼みます。レアル・マドリードは、彼のご家族、同僚、所属クラブ、そしてすべての愛する人々に哀悼の意と愛情、親愛の情を表したいと思います。ジョゼ・モウリーニョを監督とするレアル・マドリードのコーチングスタッフの一員として在籍した3シーズンで、シルビノ・ロウロはリーガ1回、国王杯1回、スペインスーパーカップ1回を勝ち取りました。シルビノ・ロウロは67歳で亡くなりました。安らかに眠れ』
選手としてはベンフィカやポルトで活躍し、ポルトガル代表として23試合に出場。2度のチャンピオンズリーグ決勝も経験し、40歳まで現役を続けた偉大なGKでした。引退後はモウリーニョの右腕として、ポルト、チェルシー、インテル・ミラノ、マンチェスター・ユナイテッド、そしてマドリードで共に働き、イケル・カシージャスをはじめ、ディエゴ・ロペス、ペトル・チェフ、ジュリオ・セザル、ビトール・バイーアといった数々の世界的名手を指導しました。
去る2月25日、チャンピオンズリーグ・プレーオフ第2戦のベンフィカ戦のためにモウリーニョがマドリードを訪れた際、試合前日の午後にマドリード市内の病院に入院していたシルビノ・ロウロ氏を見舞っていました。彼の死は、マドリードのみならず国際サッカー界全体に大きな喪失感をもたらしています。(via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)
【本日の総括】
クルトワの負傷という大きな痛手を負い、エムバペの代表招集に関する不満やバイエルンとのCL準々決勝に向けた緊張感が高まる中、アルベロア監督によって団結を取り戻したチームと急成長する下部組織の若手たちが、週末のマドリード・ダービーに向けて闘志を燃やしています。
